その夜の真心:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
その夜の真心
その夜の真心
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その夜の真心

1934年公開
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「一日だけの淑女」「或る夜の出来事」に次ぐフランク・キャプラ作品で、マーク・ヘリンジャー作の大衆小説を素材として、右二映画と同じくロバート・リスキン脚色、キャプラ監督、ジョゼフ・ウォーカー撮影になったもの。主演は「四十二番街」「宿命の窓」のワーナー・バクスターと「白衣の騎士」「宿命の窓」のマーナ・ローイで、「或る夜の出来事」「特急二十世紀」のウォルター・コノリー、「力と栄光」「笑う巨人」のヘレン・ヴィンソン、「ベンガルの槍騎兵」のダグラス・ダンブリル「巌窟王(1934)」のレイモンド・ウォルバーン、「可愛いマーカちゃん」のリン・オヴァーマン、「競馬天国」のクラレンス・ミューズ等が助演する。

ストーリー

ヒギンスヴィルという町はヒギンス家が興した持ちで、当主J・L・ヒギンスはほとんど町を所有し支配しているという御威勢だった。彼の長女マーガレットの恋婿ダン・ブルックスは最初その才能を認められてヒギンス紙箱製造会社の支配人に任じられたが、手足を伸ばすことの許されない境遇に不満を感じて、仕事を放棄して好きな馬に凝り始めた。このために舅と衝突して職を辞し、愛馬ブロードウェイ・ビルを連れて南部の競馬へ赴いた。以前からの知り合いで競馬狂のペティグルウ大佐から金を借りるつもりだったのが、会ってみると大佐も無一文で近い内に金が手に入らねば下宿の女将エドナと結婚せねばならぬという有り様だった。最初に出馬した小競馬ではブロードウェイ・ビルは騎手を振り落としてしまうので、ダンはビルのマスコットの雄鶏スキーターを送ってくれとマーガレットに依頼状を出した。するとダンに思いを寄せているマーガレットの末妹アリスがスキーターを持って訪れる。そして賞金10万ドルの大競馬にビルを出馬させるためにアリスは密かに入質してダンに金を都合してやる。ところがダンが飼馬料を払っていないために、ビルは差し押さえられダンは留置所へ入れられる。一方ある大富豪がビルに2ドルだけ賭けたことが誇大に伝わって、ビルの人気はわき、ビルの払戻100 倍の率が8倍までになる。競馬師のエディー・モーガンはサンアップという馬で大儲けを企んでいたが、ダンが入牢してビルが出馬しなくなると、サンアップの人気が上がり儲けが減るのでビルを出馬させようと計り、飼馬料と保証金を払ってやる。そしてモーガンはビルには腹心の騎手を乗せさせ、また第1の人気馬ギャラント・レディーを抑える作戦を巡らせた。ところがビルは恩返しに奮起し、疾走してついに一着に入った。しかし無理をしたので心臓麻痺で死んでしまう。賞金を得たダンは競馬で身を立てる事となり、アリスは寂しくヒギンスヴィルへ帰った。マーガレットはダンを見限って離婚した。それから2年後のある夕方、ダンはブロードウェイ・ビル第2世とアリスという2頭の馬を連れて、ヒギンス家に訪れアリスを妻に貰ったのである。

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作品データ

原題
Broadway Bill
製作年
1934年
製作国
アメリカ
初公開日
1934年
製作会社
コロンビア映画


[c]キネマ旬報社