ヴィオレッタ:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
ヴィオレッタ
ヴィオレッタ
3.5

ヴィオレッタ

2014年5月10日公開、106分
R15+
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母親が娘のヌードを撮影した1977年発売の写真集『エヴァ』の被写体だったエヴァ・イオネスコが、自らの実体験を映画化。出演は「愛、アムール」のイザベル・ユペール、ルーマニア生まれの新人アナマリア・ヴァルトロメイ、「ホーリー・モーターズ」のドニ・ラヴァン。撮影を「8人の女たち」のジャンヌ・ラポワリー、音楽を「ベルヴィル・トーキョー」のベルトラン・ブルガラが担当する。

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ストーリー

写真家を目指すアンナ(イザベル・ユペール)は、多忙のため留守が多く、12歳の娘ヴィオレッタ(アナマリア・ヴァルトロメイ)は曾祖母に育てられてきた。ある日、アンナはヴィオレッタを厚いカーテンに閉ざされ光の入らない自室に招き入れ、ヴィオレッタの三つ編みの髪をほどき、白いレース・ドレスに着替えさせ、写真を撮り始める。母と遊んでいるような感覚が楽しく、ヴィオレッタは母の言われるままにポーズを取る。アンナは、画家エルンスト(ドニ・ラヴァン)のアトリエにヴィオレッタを連れて行く。アンナにニコンのカメラを与え、彼女が写真を撮るきっかけを作ったのはエルンストだった。母とエルンストを退屈そうに眺めていたヴィオレッタは、二人が親密そうにする姿に不快感を募らせ、彼の絵をメチャクチャにしてしまう。そんな中、ヴィオレッタの身を案じる曾祖母の祈りとは裏腹に、母娘のフォトセッションはエスカレートしていく。シースルーやスパンコールのレオタード、黒ストッキング、ガーターベルトという衣装、赤いルージュに濃いアイメイクを施し、葬式用の花輪や十字架、髑髏や壊れた人形などを手にヴィオレッタは妖艶なポーズを作る。さらにアンナはヴィオレッタのドレスを剥ぎ、脚を開かせ、過激なポーズを要求。やがてアンナの個展が開催され、新進アーティストの仲間入りを果たしたアンナの評判はヨーロッパを駆け巡り、写真も高値で売れ始めるのだった。ある時、母娘はシド・ヴィシャスとのフォトセッションのオファーを受けて、ロンドンへ飛ぶ。シドにお姫様のように扱われ、気をよくしたヴィオレッタだったが、翌日撮影が始まると服を脱いでシドとのキスを求める母の指示を拒んで撮影から逃げ出してしまう。この日を境にヴィオレッタはアンナに利用されていることへの不満を爆発させるようになるが、程なくしてヴィオレッタを守り続けてきた曾祖母が死去。アンナの写真が男性誌のカヴァーを飾り、学校でもヌードモデルと囃されていじめられるヴィオレッタは孤独を募らせていく。一方、アンナの写真は話題を呼ぶと同時に倫理上の議論を巻き起し、児童虐待のかどで裁判所から保護者失格の烙印を押される。ヴィオレッタの親権を失いそうになったアンナは弁護士に救済を求めるが、ヴィオレッタの母に対する嫌悪はますます募っていくのであった……。

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作品データ

原題
MY LITTLE PRINCESS
映倫区分
R15+
製作年
2011年
製作国
フランス
配給
アンプラグド(メダリオンメディア)
初公開日
2014年5月10日
上映時間
106分
製作会社
Les Productions Bagheera

[c]Les Productions Bagheera, France 2 Cinema, Love Streams agnes b. productions
[c]キネマ旬報社