おやすみなさいを言いたくて|MOVIE WALKER PRESS
MENU

おやすみなさいを言いたくて

2014年12月13日公開,118分
  • 上映館を探す

評価、レビューが削除されますがよろしいでしょうか?

ジュリエット・ビノシュが仕事か家族かという究極の選択に迫られる報道写真家に扮する人間ドラマ。命をかけて世界中を飛び回るヒロインが、彼女の不在中に家族に起こった出来事を知り、人生の選択を迫られる姿が描かれる。13年のモントリオール世界映画祭審査員特別賞受賞など、世界中の映画祭で高い評価を受けた。

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

レベッカは取材のためなら命を惜しまない報道写真家。アフガニスタンで自爆テロ犯の女性たちを取材中、爆発に巻き込まれて命を落としかけるが、家族が待つアイルランドへ戻ることに。常に死と隣り合わせになりながらも家族の支えでなにもかもがうまくいっていると思っていたが、夫から別れを持ち出され、家族のために仕事を辞める決意をする。

作品データ

原題
TUSEN GANGER GOD NATT
映倫区分
G
製作年
2013年
製作国
ノルウェー アイルランド スウェーデン
配給
KADOKAWA
上映時間
118分

[c]paradox/newgrange pictures/zentropa international sweden 2013 PHOTO [c]Paradox/Terje Bringedal [c]キネマ旬報社

  • rikoriko2255

    seapoint

    3.0
    2014/12/21

    「待ってる身にもなってみろ」夫のマーカスの言い分は十分わかる。しかしレベッカ自身は自分がやりたくて、危険な地域を承知の上で行っているのだから。おそらく報道カメラマン、戦場カメラマンたちは自分の命を落としてしまったとしても仕方ないという覚悟があるのだと思う。そうでなければ真実は写せないし、伝えられない。そういう人間はやはり独り身でないと彼らの家庭のように何度も衝突する。命ほど価値あるものなどないからだ。実話ではないから、結婚前からこうなるって予測ってわかるけど。

    家庭は大事、夫も子供も愛してる。けれどそれを置いても現地へ飛び込む。それが彼女なのだ。プロとしての彼女の姿勢は敬意を示すが、彼女が家族であったら、やはりその行動力に同意しかねる。

    ラストシーンは本当にイスラム教を重んじる国の理解が困難だった。誰も止めず、倫理という概念はないのか。まだ成人していない少女がやることか。周囲は泣くだけ。そしてこんな現場にいる国外のカメラマンも何もできない。無念というか、その現場の伝達者にすぎない。
    こういうことがリアルな世界にも起こっている。世界平和なんてないなと少し世界が歪んで見えた。

    レベッカの家は海に近いようだが、はて、ロケ地はダブリンではないのかな。あそこは海ないよなぁ。郊外でしょうか。

    違反報告
  • rikoriko2255

    4.0
    2014/12/16

    私には戦場カメラマンの知人がいます。
    彼が某ドキュメンタリー的紛争地映画へのコメントを求められていて、私がそれを鑑賞した数少ない人間の内の一人だった。

    戦争映画に目を背け、ニュースを聞きかじる程度だった私は、『ホテルルワンダ』の逃げ惑う人々が後ろめたい気持ちを抱えながら緊急避難する報道カメラマンに「ありがとう。君たちの写真を見て、きっと誰かが助けに動いてくれる」そう言って。でもカメラマンたちは人々は「可哀想ね」「酷いね」そう言ってチャンネルを変える・・って知っていて。
    自分がそうであることを大いに恥じた。だから目を背けないようにしているんだ・・そんな話を彼とした。
    何も行動は起こせないでいるけど。募金するくらい・・と言う私に「それで良いんだ」と言ってくれました。

    彼女はもう居ない・・そう言いながら撮った写真を見せてくれる。泊めて貰って、食事を出して貰ったあの家ももうない。それでも、危険な目に合いながら戦場に出かけて行きます。

    何故助けないで撮るのか。昔は理解できなかった。そんなの正義じゃないと思っていた。

    でも、その時目の前の人を助けようとしたら、仮にその人を助けられたとしても自分は死んでしまうかもしれない。その人も死んでしまうかもしれない。そして、それ以外の沢山の人たちをも助けられない。
    干渉しない代わりに撮影することが許可されている。それでも危険な目に合うけれど。

    目の前の命を血の涙で見過ごし、その写真で沢山の人を救うために戦っているのが戦場報道カメラマンだと思う。
    良いとか悪いとかは解らないけど、何もしない人に文句を言われる筋合いはないんだ。

    レベッカには完璧な旦那様が居て、可愛い二人の娘がいて。
    彼女が戦場に行っている間、毎日毎日不安を感じながら過ごしていた。
    無邪気な幼い妹と、母を理解しようと葛藤する難しい年頃の姉。そんな二人を支えて見守るパパ。
    家族の気持ちも凄く解るよね。

    難民キャンプの子供たちの方が自分より私のママを必要としている・・そう言った娘。誇らしくも有り、申し訳なくも思う母。

    彼女に続けて欲しいのか、家に居て欲しいのか。観ていて解らなくなる。
    皆きっとそんな思いを抱えて仕事に臨んでいるんだろうね。

    凄くリアリティのある映画でした。

    そして私の大好きなニコライ・コスター=ワルドーは凄く素敵な旦那様でありパパであり先生でした。

    続きを読む + 閉じる -
    ネタバレあり
    違反報告