脱獄鬼:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
脱獄鬼
脱獄鬼
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脱獄鬼

1934年公開
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チャールズ・ディケンズ作の小説を映画化したもので、「幻の合唱」と同じく、グラディス・アンガー脚色、スチュアート・ウォーカー監督、ジョージ・ロビンソン撮影、になった。主役は「倫敦の人狼」のヘンリー・ハルで、「地下街」「嫌疑者」のフィリッピス・ハームス、ブロードウェイの花形舞台女優だったジェーン・ワイアット、サイレント時代に主役女優だったフローレンス・リード、「お人好しの仙女」のアラン・ヘール、「ますらを」のジョージ・ブレイクストン及びジャッキー・サール、「幻の合唱」のフランシス・L・サリヴァン及びフォーレスター・ハーヴェイ等助演。

ストーリー

幼い頃両親を失ったピップは姉の稼ぎ先の鍛冶屋で養育された。義兄のジョーは優しくしてくれても、口やかましい姉に常に虐げられて泣かされるのであった。こんな時彼は亡き父母や兄妹の墓に詣でるのが常だったが、ある時墓場でマグイッチという男に会った。この男はかねて恨みを持っているコンパイスンという男に復讐せんと、脱獄して隠れ忍んでいるのだった。彼はピップに食物とやすりを持ってこいと強要した。ピップは脅えながら言われるとおりにした。しかし程無くマグイッチは追跡の捕使の手に捉えられた。ピップはその後、近郷切っての富豪ハヴィシャム家に奉公する事となった。この家の主人は若き日に婚約した男に騙されて、独身で押し通した老嬢であった。ハヴィシャム嬢は弁護士ジャガースの斡旋で養女としたエステラにさえ、男を呪えと常に戒めていた。この家に数年過ごす間にピップはエズテラを恋するようになった。そのためかハヴィシャム嬢は彼を義兄の鍛冶屋の許に帰し、ピップは鍛冶職を見習う事となった。そしてエステラはパリへ遊学の途に上がった。ある日この鍛冶屋に弁護士ジャガースが訪れて、ピップは巨万の財産の相続人となったことを知らせた。しかしそれには、ピップは件の財産家の身元や姓名を探究しないこと、ピップという名を将来も変えないこと、という2つの条件がついていた。そこでピップはロンドンへ行き、上流紳士の教育をうえる事となった。ピップはこの隠れたる財産家こそハヴィシャム嬢であろうと察し、エステラとも将来結婚出来るであろうと楽しい空想を描いていた。そして彼女と会う度に思慕の情を述べたが、ハヴィシャム嬢の教訓を守るエステラは冷やかだった。ある夜更けピップは怪老人の訪問をうけた。それは全ての脱獄囚マグイッチ即匿名財産家だった。彼は幼きピップの親切、ただ1人彼を泣いて見送ってくれた純情、に感激して終身刑で流された豪州で働き、ピップを出世させるために貯金したのである、と語った。この度の帰国も彼の成人ぶりを見る為だった。ピップはエステラを断念し、マグイッチと共に国外に逃れんとしたが密航途中マグイッチは補縛された。が同船中に怨敵コンパイスンを発見し、彼と水中に争い復讐を遂げた。マグイッチは喜んで絞首台に上がった。その頃ハヴィシャム嬢は死んだが臨終の言葉はエステラの女心を蘇らし、エステラはピップの訪れを待つのであった。

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作品データ

原題
Great Expectation
製作年
1934年
製作国
アメリカ
初公開日
1934年
製作会社
ユニヴァーサル映画


[c]キネマ旬報社