打倒選手:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
打倒選手
打倒選手
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打倒選手

1932年公開
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エドワード・I・ラディー原作のストーリーを「飛入り婿君」「地下鉄殺人事件」のアール・スネルが脚色し、新人エドワード・ルドウィグが監督に当たり、「北海の漁火」「楽園の大河」のチャールズ・ステューマーが撮影した映画で主なる出演者は「女学生の日記」「悪魔が跳び出す」のノーマン・フォスター、「アリゾナ(1931)」のジューン・クライド、「モンテカルロ」「少年時代」のザス・ピッツ、「国際盗賊ホテル」のヘンリー・アーメッタ、J・ファーレル・マクドナルド、モーリス・ブラック、ウィラード・ロバートソン等である。

ストーリー

トラックの運転手として働いてこそ居れジムは野心に燃ゆる若者であった。彼はいつかはボクシング家として名を成そうと夜の余暇を練習に余念なかった。ある日トラックを運転している時、彼は一人の娘が靴を損じて困っているのを助けてやった。彼女はペギイというあるアパートの電話交換手であったが二人は一目見た時からお互いに好きになった。ジムはペギイをそのアパートに送り、明日の晩、会うことを約束して別れた。自分の下宿に帰ったジムは仲良しの老人で隣に住んでいるトニーという靴直しのところから夕食に招かれた。その時彼は今日会ったペギイのことを話して聞かせた。しかし自分が目下ボクシングの練習に通っていることは打開けなかった。次の日、ペギイはアパートで同僚のドットと仕事をしている時、やはりジムのことを考えていた。今夜は約束の晩だ。しかし何となく恥ずかしいような怖いような気がして彼女は夕方家を出てしまった。彼女はトニーのところへ靴を直しに行ったのである。そうとは知らぬジムは正装して菓子折などを携えペギイを訪れた。彼女はいなかった。そして悲観してしまった。一方靴直しのトニーはペギイの靴を修繕しているうち当の娘とは知らないで彼女にジムのことを話した。今時の若い者に似合わぬ感心な男、ぜひかれに会ってやってくれと言う。ペギイも面白半分にこれを承知した。が会って見るとそれは意外にもジムだった。たちまち二人の誤解はとけた。やがてとうとうその腕が認められ本格的の試合に出ることからジムがボクシング選手を志願していることがトニーとペギイに知れた。トニーは喜んだがペギイは反対した。そのため二人の間は又もや悪くなった。けれども処女試合に強敵を破ったジムは恋を捨てても選手に成ろうと決心して猛練習をつづける。第二の敵は人殺しとあだ名されたヴァッチだったが不幸にしてジムは敗戦する。だがニューヨーク第一の目利きとして知られたヘンリーによってジムは有望な選手として折り紙をつけられた。ラジオで聞いて心配したペギイがジムのところへ駈けつけた時ジムはヘンリーから契約されていた。トニーと喜び合ったペギイが恋人と元通りになったことは言うまでもない。

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作品データ

原題
Steady Company
製作年
1932年
製作国
アメリカ
初公開日
1932年
製作会社
ユニヴァーサル


[c]キネマ旬報社