翼破れて:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
翼破れて
翼破れて
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翼破れて

1932年公開
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「龍の娘」「春ひらく(1931)」と同じくロイド・コリガンの監督作品。原作はポール・ディッキー及びチャールス・ゴッダード合作の舞台で「鉄窓と花束」「借りた人生」のグローヴァ・ジョーンズ、ウィリアム・スレイヴンス・マクナットの二人組が協力して脚色。主なる出演者は「ラスカ」のレオ・キャリーロ、「嵐」「東は西」のルーペ・フェレス、新進メルヴィン・ダグラス、ジョージ・バービア、ウィラード・ロバートソン、アーサー・ストーン、撮影担当者は「偽りのマドンナ」のヘンリー・シャープである。

ストーリー

エル・スエロの田舎にイノセンシオと言う荒れくれ男がいた。生来の果断な性質は彼を自然にこの土地の長とし、土地の人々からは敬われ又おそれられていた。彼は近くに住んでいるアメリカ人ルーサ・ファーレイの養女ロリータを愛していて、いつかは結婚したいと願っていたが、たまたまカード占いでロリタの「結婚相手は他にあり」と知って急に焦燥の念を抱きはじめた。ある時、飛行家フィリップはロリタの家の中庭に墜落し人事不肖になったのを助け出され、手厚い看護をうける中、感じ易いロリタは彼こそはカード占いに出た未来の夫ではないかと胸をおどらせ次第に彼を恋するようになってしまった。フィリップの傷は大したことはなかったが墜落当時にうけたひどいショックのために健忘性となり、自分の名はおろか、過去の一切を忘れてしまった。長い間ロリタを思っていて行くすえは自分の妻と決めていたイノセンシオはロリタの心変りはフィリップが来たからだとひどく憤ってフィリップに即刻土地を去れと命令し、フィリップは愛するロリタをのこしては行かないと頑張る。そこでイノセンシオは部下に命じて彼を射殺させようとする。それを知ったロリタの父親は一計を案じちかじか飛行機で帰ってくる自分の妻セシリアをフィリップの妻だとイノセンシオに偽り、フィリップはもう結婚していたのだが健忘性のために何もかも忘れてしまったのだと信じさせた。この計略は見事に当たってイノセンシオの心をやわらげたが、ふとしたことからフィリップの記憶が呼び覚まされると共に彼は断然独身だと名のりを上げた。そこでイノセンシオは今度こそは恋敵を殺してしまおうと討手を向ける。この時ロリタの養父の急告により押し寄せた軍隊のためにイノセンシオは捕まり、ロリタとフィリップはめでたく飛行機で国境を越えて新婚旅行へ……。

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作品データ

原題
The Broken Wing
製作年
1932年
製作国
アメリカ
配給
パラマウント
初公開日
1932年


[c]キネマ旬報社