天国の怒り:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
天国の怒り
天国の怒り
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天国の怒り

1950年12月5日公開
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「奥様は顔が二つ」のゴットフリード・ラインハルトが製作、「マーガレットの旅」の故W・S・ヴァン・ダイク2世が監督した1941年度作品。「心の旅路」のジェームズ・ヒルトンの小説を、小説家のクリストファー・イシャーウッドが俳優兼劇作家のロバート・ソーレンと脚色に当たり、「踊るニューヨーク」のオリヴァー・T・マーシュが撮影、「愛の調べ」のブロニスロー・ケイパーが音楽を担当している。出演者は「恋人よ今一度」のロバート・モンゴメリー、「ジャンヌ・ダーク」のイングリッド・バーグマン、「ドリアン・グレイの肖像」のジョージ・サンダース、「剃刀の刄」のルシル・ワトソン、「ママの思い出」のオスカー・ホモルカの他、フィリップ・メリヴェール、マシュー・ボールトン等である。

ストーリー

英国有数の製鉄所の持ち主モンレル夫人の後を嗣ぐことになっていたフィリップは教養にも知性にも富んでいたが、生来健全な精神の持ち主ではなかった。彼はロンドンで大学時代の旧友ワード・アンドリュースに再会し、ワードを工場の技師にした。モンレル夫人は中欧の旅行で助けた身寄りのないステラという若い女性を伴って帰英した。フィリップもワードも彼女の美しさに惹かれるが、フィリップはステラと結婚した。間もなく工場にストライキが起き、この処置をめぐってフィリップは母の信頼するヒギンスと争論をし、彼はヒギンスを馘首したが、自分もまた工員に襲われて、危いところをワードに救けられるという事件も起きた。家庭にあるステラはフィリップに貞淑であったが、フィリップはワードが自分に対する以上にステラに好意を示している様子に不愉快を感じ、ついに、ワードに強要してステラへの愛情を告白させる。こうしたフィリップの異常神経に堪えられなくなったステラの気持ちもまた夫から離れはじめる。フィリップはステラの要求をいれて離婚に同意したが、翌朝、彼は書斎で屍となって発見された。フィリップを刺した短刀にはワードの指紋がついており、モンレル家の召使のクラークが前夜フィリップとワードが口論したという証言のため、ワードは殺人者として逮捕された。モンレル夫人は、フィリップの父もまた自殺した事実に思い当たると、この事件の真相は彼の血統のうちに秘んでいるにちがいないと考え、心理学者のラモウ博士に調査を依頼した。博士はステラの告白により、ワードは無罪であることや、フィリップがパリ旅行の時購めた立派な日記帖に詳しい記録をつけている事実を確かめる。しかし、日記帖はどこにも見当たらなかった。博士はクラークがフィリップの死ぬ前日主人よりパリ宛の小包を出すように命じられたことを聞き、ステラとパリに行って、小包の行方をつきとめる。小包の内容は日記帖であり、そこに、フィリップがワードを穽れるために他殺を装って自殺する計画が詳細に記録されていた。ワードはフィリップの死を賭した奸策から脱して、死刑直前に自由の身となることができた。

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作品データ

原題
Rage in Heaven
製作年
1941年
製作国
アメリカ
配給
セントラル
初公開日
1950年12月5日
製作会社
M・G・M映画


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