天国漫歩:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
天国漫歩
天国漫歩
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天国漫歩

1937年公開
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「四つの恋愛」「ある夜の特ダネ」のコンスタンス・ベネットと「男装」「暁の爆撃機」のケーリー・グラントが主演する映画で「奇跡人間」のローランド・ヤングと「ある夜の特ダネ」のビリー・バークが共演する。原作はセオーン・スミスの小説でジャック・ジェヴン、エリック・ハッチ、エディ・モーランが協力脚色し、「珍芸騒動」のノーマン・Z・マクロードが監督に当たり「結婚クーデター」のノーバート・ブロディンが撮影した。助演者は「四つの恋愛」のアラン・モウプレイ、「幽霊西へ行く」のユージーン・ボーレット、アーサー・レイク、ヘッダ・ホッパー等。

ストーリー

トッパー銀行の頭取トッパーは頑固で冷酷な性質の男であった。この銀行の大株主であるジョージ・カービイは妻のマリオンと共に、至って有閑的な生活を送り、飲んだり踊ったりの夫婦生活を続けて来た。ある時この二人の乗った自動車は、樹木と衝突して二人は道路にほおり出されて重傷を負い、夢うつつとなって現世とあの世の境をうろついてた。ジョージは自分の霊が天国の門前へ近づいたことを知った。すると思い出されるのは夫婦の送った過去の生活である。未だかつて善根をほどこしたことのない障害が悔いられるのであった。この世の終わりに夫妻は、わからず屋のトッパーの目を醒まさせようと意見が一致した。二人が死んだ後でトッパーはジョージの車を修繕し、衝突現場で休息をしていると、彼はいつの間にか自分の意志に背いて、その身はカービイ夫妻の世界に引き込まれ、まるで人が変わったように乱痴気な生活を始めた。トッパーの心境は自分ながら変な説明のできない境地にあった。彼と妻はまるで訳の分からない怒と狼狽の状態に置かれ、これが例会のマリオンとジョージを喜ばせるのであった。トッパーは銀行へ行って仕事に専念しようと心掛けても、そこへ生きているマリオンが現れて彼を誘惑した。トッパーは彼女と一緒に車に乗り、不思議な楽しみに酔わされた。彼が休暇を取って旅行すると、いつの間にか傍には美しいマリオンの姿があった。すると彼は何もかも忘れて彼女の美しさに惹かれ、ついにマリオンをホテルに連れ込んで歓楽に酔っていた。するとそこへ嫉妬に燃えたジョージが姿を表し、夫妻でトッパーを悲惨な状態にひき入れて悩ました。トッパー夫人は夫の乱脈な生活に憤慨したが、家僕に貴方も魅惑的な女性になれば良いとそそのかされると、その気になって不しだらな行動を取るようになった。しかしトッパーの夢の世界はやがて冷めて来た。そこから目覚めたトッパー夫妻は、人間味豊かに更生した。その姿を見たジョージとマリオンは、初めて彼らの善事が成功したのを見て、二人は手を携えて天国へ行くのであった。

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作品データ

原題
Topper
製作年
1937年
製作国
アメリカ
配給
MGM支社
初公開日
1937年
製作会社
M・G・M映画


[c]キネマ旬報社