ホライズン:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
ホライズン
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2016年11月12日公開、71分、ドキュメンタリー/アート
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90歳を越えて活躍するキューバ国立バレエ団の芸術監督アリシア・アロンソと教え子たちの姿を追ったドキュメンタリー。アリシアに加え、国立バレエ団の現プリマ、国立バレエ団への入団を夢見る14歳の少女の姿を通じて、キューバ・バレエの今が見えてくる。監督を務めたのは、スイス出身のドキュメンタリー作家、アイリーン・ホーファー。

ストーリー

オールド・ハバナ。キューバ国立バレエ団のリハーサル室で、プリマ・バレリーナのヴィエングセイ・ヴァルデスは、妥協のない反復練習に没頭している。国立バレエ団への入団を夢見る14歳のバレエ学校の生徒、アマンダも同じだ。彼女たちがそのステップの一つ一つで追い求める理想は、アリシア・アロンソ。視力を失いながらも踊り続け、バレエ界で最高位の“プリマ・バレリーナ・アッソルータ”の称号を得た伝説のバレリーナ。90歳を過ぎた今もなお、国立バレエ団の芸術監督として情熱的に指導を続ける偉大な先輩だ。オールド・ハバナのノスタルジックな街並みを背景にカメラが映し出すのは、世代の異なる3人のダンサーの姿。アマンダの家族は、娘の夢を叶えるために地元の家と職を手放し、ハバナ旧市街の質素なアパートに住んでいる。両親が自分のために払った犠牲を知る彼女には、バレエ学校の進級試験を前に、大きなプレッシャーがかかっている。キューバ国立バレエのプリマとして、世界中のバレエファンにその名を知られたヴィエングセイは30代半ば。ステージの中央で20年以上踊っている彼女を支えるのは、厳しい練習だ。衣装係やトレーナーなど、舞台を陰で支えるスタッフとの心温まる交流を交えながら、偉大なアリシア・アロンソの後継者としての役割に葛藤する姿をカメラは捉える。国立バレエのリハーサル室では、厳しい練習の中にアリシア・アロンソの人となりが垣間見える。壊れそうな老婦人という見かけの姿は、音楽が始まり、若々しい情熱が立ち現われた途端に消えてしまう。彼女の成し遂げてきた全てが若きダンサーたちの動きに宿り、限界を押し広げているのだ。本作では、困難を乗り越えて挑戦を続け、キューバを象徴する存在となった1人の女性の驚くべき人生を、貴重な記録映像を交えて紹介。さらに、彼女が地平を押し広げ、類い稀な発展を遂げたキューバのバレエの“今”を捉える。

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作品データ

原題
HORIZONTES
製作年
2015年
製作国
スイス=キューバ
配給
T&Kテレフィルム
初公開日
2016年11月12日
上映時間
71分
ジャンル
ドキュメンタリーアート


[c]キネマ旬報社