透明光線:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
透明光線
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透明光線

1936年公開
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「黒猫」と同じくボリス・カーロフとベラ・ルゴシが主演する映画で、ハワード・ヒギンスとダグラス・ホッジス共作し、ジョン・カールトンが脚色、「爆弾トラック」のランバート・ヒルヤーが監督に当たり、「ダイヤモンド・ジム」のジョージ・ロビンソンが撮影した。助演者は「狂恋」のフランセス・ドレイク、「孤児ダビド物語」のフランク・ロートン、「幻の合唱」のウォルター・キングスフォード、「泉」のヴァイオレット・ケンブル・クーパー、「南風」のビューラ・ボンディ、その他である。

ストーリー

有名な科学者ヤノス・ルク博士の発明は、常に時代より数歩を抜きんでていた。博士は科学上の探検に一向と共にアフリカへ出かけた。一行は博士の美しい妻ディアヌ、ベネット博士、フランセス卿とアラベラ夫人、それに彼らの甥ロナルド・ドレーク青年である。番地の奥で博士は埋もれた隕石が光を放っているのを発見した。それはラジュームよりもはるかに強力な物質で、博士はそれにラジュームXと名付けた。この間にディアヌとドレークは恋に落ちる。2人はお互いにそれを心苦しく、避けたいと思い、夫人は単身数里はなれた博士のキャンプを訪れたが、研究に没頭している博士は夫人を追い帰した。それは博士が研究を続ける内にラジュームXの中毒で、夜になれば彼の両手と顔は光を発し、彼の手に触れると生物はことごとく忽ち死んでしまうようになったのでそれを知られたくないために夫人を追い帰したのである。彼は秘かにベネット博士を訪れて事情を話した。ベネット博士は毎日3度血管に注射するようにと解毒剤をくれた。こうして博士の実験は完成し、千里はなれた都会を破壊させるほどの強力な光線が作られ、帰国するとその光線で老婆の盲を治した。然るにベネット博士が秘密に彼の方法を盗んでいると怒って狂人のごとくなり、ある男を殺して自分に見せかける。新聞は彼の死を報じ、夫人はドレークと結婚した。ベネット、フランセス、アラベラは博士の手に触れられて死んだ。彼はディアヌを殺そうとしたが、さすがに愛する女を殺しきれず、ドレークを殺そうとして母に止められ、科学者の任務は科学を善用する事だと諭される。今や全身に中毒した彼の体は突然光を発し衣服は燃え始めた。彼はついに窓から投身して最後を遂げたが、彼の遺業は長く科学史に輝いたのである。

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作品データ

原題
The Invisible Ray
製作年
1936年
製作国
アメリカ
初公開日
1936年
製作会社
ユニヴァーサル映画


[c]キネマ旬報社