暗殺(1968):映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
暗殺(1968)
暗殺(1968)
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暗殺(1968)

1968年公開
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ルイス・ジョン・カルリーノの脚本(彼はシシリーとアメリカを背景とするこの物語のために、2年の歳月を費やし、その歴史的事実を調査した)を「寒い国から帰ったスパイ」のマーティン・リットが監督。マフィアに属する兄弟の愛を描いた感動作。撮影は「質屋」のボリス・カウフマン、音楽は「ブリット」のラロ・シフリン、美術はタンビ・ラーセン、編集はフランク・ブラクト。出演は「パリは燃えているか」のカーク・ダグラス、「駅馬車(1965)」のアレックス・コード、スーザン・ストラスバーグ、イレーネ・パパスほか。製作は主演のカーク・ダグラス。

ストーリー

フランク(カーク・ダグラス)とヴィンス(アレックス・コード)は、マフィア仲間では“ブラザーフッド”の威名で知られる犯罪稼業一家の実の兄弟。1800年代の後半、当時移民ばやりのアメリカにシシリーから渡り、定着した一家の息子たちである。だが兄は、古いマフィアの掟を守り続け、新しい主導者たちとウマがあわない。一方、古いしきたりに全くこだわらない弟のヴィンスは、兄のやり方が理解できない。こうした相違はこのマフィアの兄弟を、どうしようもないジレンマに追い込んでいく。ヴィンスは、ニューヨークの組織の幹部であるベルトーロ(ルーサー・アドラー)の娘エマ(スーザン・ストラスバーグ)と結婚する。一方組織の方は、フランクとベルトーロ、そのほか3人の手で支配されていたが、彼らは各々、勢力下にある組合の金を合法的に流用して投資、実権を握ろうと画策していた。しかし、政府とのトラブルを予想したフランクはそれに反対して、仲間たちと決裂する。ヴィンスにも手を引くように忠告するが、彼は従わなかった。その頃フランクは、すでに引退している昔のマフィアの首領ドン・ペピノ(エドワード・チアネーリ)から、かつて自分の父親をも含む41人のマフィアたちが、1人の密告者によって殺されたと聞く。そして忠誠を誓い合ったマフィアの同志を裏切り、その大量虐殺にベルトーロが関係していたことを知る。フランクは復讐を誓い、ベルトーロを殺す。裏切り者を殺すのは、マフィアの掟だった。だがフランクも今では追われる身。妻アイダ(イレーネ・パパス)と子を連れてシシリーに脱出した。しかし、弟のヴィンスが追う。義父を殺されたヴィンスには、犯人である実の兄を殺すことがマフィアに対する唯一の忠誠だった。シシリー島で兄と弟。2人は腕を組みオリーブ畑を歩いていく。そして兄は、草むらからライフルを取り出すと、弟に渡す。その銃は彼らの父親が愛用していたものだ。しかしそれは、ヴィンスがフランクを撃たねばならない決断の時だった。フランクは弟にキスし、うながした。静寂を破るライフルの炸裂音。ヴィンスは銃を下ろすと兄の死体にひざまづいた。すすり泣くヴィンスの哀しみが、シシリーの平野にこだまするのみ。

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作品データ

原題
The Brotherhood
製作年
1968年
製作国
アメリカ
配給
パラマウント
初公開日
1968年
製作会社
パラマウント


[c]キネマ旬報社