憧憬の舞姫:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
憧憬の舞姫
憧憬の舞姫
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憧憬の舞姫

1927年公開
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曾て「富に群る者」「罪は誰に」等に主演したクレア・ウィンザー嬢が主演する映画で、原作はアルバート、ペイスン・ターヒューン氏の書いたもので、それを「恋に身を焼く」「負けじ魂」等を監督したエドワード・H・グリフィス氏が自ら脚色し、且つ監督したもの。相手役は「鉄拳制裁」等出演のジョン・ボワーズ氏で、そのほか「怒涛の彼方へ」出演のE・アリン・ウォーレン氏が重要な役を受持って附き合っている。

ストーリー

劇場経営をしているロバート・チャンドラーは、妻のカロルとジミー・キーンとが主役を演ず可き次の出し物の準備中であったが、ロンドンからの招きに応じて出発することとなった。ある霧の夜、その乗った汽船は漂流船と衝突して沈没した。その時、ロバートは普段は勇敢な男ではあったが、唯、愛する妻子を思う一念から女に姿を変えて、先立って船から逃れた。が、岸に着いた後、それが発覚し彼は卑怯者の嘲りを受けた。ニューファウンドランドの漁村で彼は熱病に冒かされた。そのために彼の何人であるかは遂に人々に知られないでしまった。体が旧に復した後、ロバートはニューヨークに戻って来た。がそこでは彼が既に死んだ者として扱われていた。その上に落ぶれて廃人の如くになっていた彼を驚かせたことには、彼が己れの出し物の第一夜に観客として入った時に、人々の噂は、妻のカロルが喪の終るやジミーと結婚するのだということを彼に知らしめた。劇場を去ろうとした時に、彼は己れの子供が病気であることを聞いた。そして彼はそっと己れの家に忍び入って子供の部屋へ行った。そこへカロルとジミーとが帰って来た。彼は、妻がジミーを愛していること、そして己れを愛してはいなかったことを立ち聴きした。2人の幸福のために、彼は己れの身を隠すことを決心した。彼はギャレジに自動車洗いの職を求めた。やがてそこには己れの車が洗いに運ばれて来た。それはカロルが結婚の時に使うためにであった。結婚の日、ロバートは新郎新婦の車が去り行く時、その跡めがけて、己れの指にはまっていた結婚の指環を抜いて、投げてやった。復たその車が洗いに運ばれて来た時、ハンケチとバラとがその内に取り残されているのを見付けた。彼はそれを緊乎とポケットに納め、それから車中の人になった。そしてテューブを取上げて微に云った「家へ」そして彼は前に倒れた。それが彼の最期であった。

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作品データ

原題
The Opening Night
製作年
1927年
製作国
アメリカ
配給
スター・フィルム社
初公開日
1927年
製作会社
コロムビア映画


[c]キネマ旬報社