ウインド・リバー|MOVIE WALKER PRESS
MENU

ウインド・リバー

2018年7月27日公開,107分
  • 上映館を探す

動画配信

評価、レビューが削除されますがよろしいでしょうか?

第70回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で監督賞に輝いた、新鋭テイラー・シェリダン監督によるクライム・サスペンス。アメリカ中西部・ワイオミング州のネイティブアメリカンの保留地で起きた少女の殺人事件を追う新米女性捜査官の目を通し、現代のアメリカに渦巻く闇をも浮かび上がらせる。捜査に協力する白人のハンターをジェレミー・レナーが演じる。

予告編・関連動画

ウインド・リバー

予告編

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

アメリカ中西部・ワイオミング州のネイティブアメリカンの保留地ウインド・リバーでネイティブアメリカンの少女の死体が見つかり、第一発見者のコリーは少女が亡くなった娘の親友だと知る。やがて、捜査のため、FBIの新米女性捜査官ジェーンがやってきて、特有の地理や事情に精通したコリーは彼女の捜査に協力することになる。

作品データ

原題
WIND RIVER
映倫区分
G
製作年
2017年
製作国
アメリカ
配給
配給:KADOKAWA 提供:ハピネット KADOKAWA
上映時間
107分

[c]2016 WIND RIVER PRODUCTIONS, LLC. ALL RIGHTS RESERVED. [c]キネマ旬報社

  • rikoriko2255

    お水汲み当番

    5.0
    2020/7/19

    アメリカのインディアンが、住んでいた肥沃な大地を追われ、もとの土地とはまったく無関係で、極寒で痩せた土地をあてがわれ、居住地として押し込まれたことは、ご存じと思います。

    ただし、その土地がなかば独立国のように扱われていること。

    それは本来は良い意味であったはずなのに、実は居留地自治体が、教育や警察を含めて、あらゆる行政サービスを自分たちだけのお金で賄う必要があることに思い至ると、ここに基本的人権すら無視された人々が捨てられるように住んでいるのだという重大さに慄然とさせられます。

    この映画の舞台ウインド・リバー居留地も、居留地が極貧であることから、部族警察には警察官がたったの6人しかいない、これでどうやって治安が守れるの?という背景から、映画が作られています。

    国民としてのサービスをほとんど満足に受けられない極貧の者たち。
    凶悪犯罪が起きても、中央政府は、たった一人の若いFBI係官を派遣して、それでおしまいなのです。

    しかし、自らの娘も失った失意のハンターが、FBIと二人で悪に立ち向かう、そういうストーリーです。

    内容的には、アメリカ映画伝統の、勧善懲悪ストーリーなのですが、上記のような舞台背景があり、その問題点を訴えるという目的意識が明確に据えられているので、登場人物たちの心を表現する芸達者な役者たちの名演技もあり、一味も二味も違った佳作に仕上がっていました。

    ヒーロー物とも言えるかも知れませんが、スパイダーマンのような話とは異なり、もしかすると明日、自分にでもなれそうな、まさに等身大のヒーローの活躍話なので、たいへん共感し、感動しました。

    ※告知※ 今後、私のレビューは「映画コム」のほうに順次移行し、ムービーウォーカーに書いていたものは、移行終了後に削除することにしております。ご了承ください。

    違反報告
  • rikoriko2255

    ryookie

    4.1
    2019/5/23

    高性能ライフルの銃声が心臓に突き刺さる!!
    この迫力は絶対劇場でしか味わえない。

    違反報告
  • rikoriko2255

    杉ちゃん

    4.0
    2018/11/11

     エイティブアメリカンが追いやられた土地「ウインド・リバー」で見つかった少女の遺体・・・

     よくある展開ではありますが、なぜかグイグイと引き込まれ、あっという間の107分でした。

     アメリカが抱える「差別」や「偏見」のいまだ残る「闇の部分」がテーマなだけに、鑑賞後もイヤな気持ちが残る作品ではありますが、映画としてはなかなか面白かったと思います。

     また、主演のジェレミー・レナーはこのくらいの役が一番合っているのではないでしょうか?(カッコいいヒーローや色男役ではなく、少しうさん臭い職人的な感じ・・・)
     そういった意味では、最近の彼の出演作の中では、一番良かったです。

     そして、「ボーダーライン」の脚本家のテイダー・シェリダンの初監督作品としても、個人的には合格点でした!

    違反報告
  • rikoriko2255

    門倉カド(映画コーディネーター)

    3.0
    2018/8/22

    【賛否両論チェック】
    賛:閉ざされたコミュニティで起きた痛ましい事件の真相に、人間の持つ本能的な恐ろしさや、死に直面してもなお生きようとする生命力を、改めて痛感させられる。
    否:真実はやや予定調和なほか、グロシーンも結構ある。

     雪山で痛ましい死を遂げた、1人の少女。その謎を追う捜査官と、自らも娘を失ったハンターの前に立ちはだかるのは、先住民族の保留区という特殊な環境です。大自然に阻まれた孤立無援の中で、それでも事件解決のために奔走する2人の姿が印象的です。
     そしてそんな閉鎖的なコミュニティにあって、人々の胸のうちも複雑なものであるということも、改めて突きつけられるようです。やがて辿り着いた真実は、ありきたりなようでも非常に恐ろしさをも感じさせます。
     グロシーンも多いので、苦手な人には向きませんが、サスペンスが好きな方にはオススメの作品です。

    違反報告
  • rikoriko2255

    亀戸大根

    4.0
    2018/8/10

    まさにハンティング。難解な謎解きは無いけれど、地味に着実に獲物を追い詰めて行く。過去の事件を挟みながらの話の展開も秀逸。
    クライマックスの銃撃戦は、一人だったら「わ!わ!」「うわー!」とか絶対言っちゃう緊迫感。変な音楽や効果音がないのも良し。主人公の「俺は自分の感情と戦う」というセリフがありましたが、感情に左右されていてはハンティングを成功させられないわけで。事情を知った後だとなかなかツライ。。

    最後まで見ると「彼女は6マイルも走った」という意味が本当に重いです。合掌。

    違反報告
  • rikoriko2255

    seapoint

    3.0
    2018/8/4

    なんか嫌だ。毎年結構な人数のネイティブアメリカン女性が失踪という現実問題。
    それらが今回の映画のようなことであったとしたら息苦しく、怖く、悲しく、やるせない。

    人間って天候に左右されるのは、あながち嘘じゃない。太陽が降り注ぐ地域に陽気な人が多いように雨や日照時間が短い地域は鬱傾向な人が多かったり…とか。どうしたって極寒の地域は引きこもりやすい。
    そして人生には娯楽が必要だ。楽しみがないと人間、ロクなことを考えない。
    犯人が自分たちの環境における悲惨さを吐くけれどその犯行は倫理から脱しているし、その後ものうのうと生活を送る。ランバートが目には目を、歯には歯を的な罰を科したことは臨機応変。あの環境ならではである。

    「ボーダーライン」同様、臨場感ある効果音と突然なドンパチ、まいるね。
    E.オールセンの存在はやや弱いがボーダーラインのE.ブラントといい、なんとなく監督の女優の嗜好はわかる。

    違反報告
  • rikoriko2255

    tom

    4.0
    2018/7/29

    ジェレミー・レナーかっこ良すぎです。
    極寒の地に生きる寡黙な男が似合います。
    ネイティブアメリカンの保留地って
    こんなに雪深い土地があるなんて知りませんでした。
    この地に生きる人々は、自然の厳しさと共存しています。
    ネイティブアメリカンはこの地で生きていくことを
    運命として受け入れて、世間とのつながりが
    遮断されている様な生き方をせざるを得ないのでしょう。
    アメリカの抱える様々な問題を映し出したような事件で
    これが事実に基づいた物語ってことに愕然としました。

    違反報告
  • rikoriko2255

    ノリック007

    5.0
    2018/7/28

    映画なのでお見事なストーリーですが、現実はこんなものではないでしょう。

    日本にもパワハラ、セクハラ、いじめを受けたデータは存在しない。
    実際のパワハラ、セクハラ、いじめによる自殺者の人数は不明である。

    パワハラ、セクハラ、いじめを行う人々は事実を隠蔽しする。
    パワハラ、セクハラ、いじめを行う人々には罰がないからです。

    立法は、パワハラ、セクハラ、いじめを取り締まる法律を制定していない。
    行政は、パワハラ、セクハラ、いじめを取り締まる法律がないので、
    パワハラ、セクハラ、いじめを行う人々を処分することができない。
    司法は、略式起訴と不起訴処分で、パワハラ、セクハラ、いじめを
    行う人々を守っている。

    メディアは、大本営発表を垂れ流すだけで、パワハラ、セクハラ、
    いじめを行う人々を報道しない。

    行政、立法、司法から隔絶されたところで、人間は理性を保つことは
    できずに、野獣以下の獣になる。

    大成建設の社員で、現場監督をしていた23歳の青年に、納期を優先して、
    新国立競技場の建設工事を行うように命令し、知っていて、自殺に追い
    込んだ人のことは、何人いるのか、誰なのかを知りません。

    NHKの社員で、佐戸未和さんに、都議選と参議院選を取材するように
    命令し、知っていて、死亡に追い込み、事実を隠ぺいした人のことは、
    何人いるのか、誰なのかを知りません。

    大東建託は、20代、40代、50代の社員に仕事を命令し、知っていて、
    自殺に追い込んだ人のことは、何人いるのか、誰なのかを知りません。

    電通の社員で、大嶋一郎さんや高橋まつりさんに仕事を命令し、
    知っていて、自殺に追い込んだ人のことは、何人いるのか、誰なのかを
    知りません。

    日本政府の政治家、財務省の官僚で、財務省近畿財務局の赤木俊夫に命令し、
    知っていて、自殺に追い込んだ人のことは、何人いるのか、誰なのかを
    知りません。

    自殺したところで、何にもならないということを学び、自殺すべきでは
    ありません。

    ウィンド・リバーには、危険を顧みずに被害者を助けた人はいました。
    日本には、自殺した人々を助けようとした人はいるのでしょうか?

    違反報告
  • rikoriko2255

    5.0
    2018/7/4

    私は、ネイティブアメリカンが好きです。彼らの教えに関する書物を集め研究していました。
    彼らの受けた仕打ち、今抱えている問題も知っている。だからこそ重い。
    現代社会と、先祖代々の教えのギャップの中で居場所を失い、病んで行く。
    追いやられ、それを受け入れ、生きて行ける人ばかりじゃない。

    娘を持ったら、彼女の未来に一番訪れて欲しくない最期。そんな状況で娘を失った悲劇。
    現状に失望している彼らは、戦わず、この世に見切りをつけてしまうのではないか。私はラストそれが怖かった。
    それでも生きて行く。そう言う強さを侮っていた。

    アメリカでは、カウンセリングは普通だし、癌患者の会とか、依存症の会とか、同じ苦しみを持つ者同士のコミュニティが盛んだ。
    日本にも有ったら良いのに。
    コリーはそれで、愛娘の死に向き合えた。
    身内を、思いもしない方法で失ったら、他人の慰めは慰めにならない。知っている。私もそんな救けが欲しかった。
    同じ悲しみを持つ人と分かち合いたかった。身内に自殺された人の会もきっとあるはず。
    時は癒してくれない。ただ悲しみに慣れるだけ。
    悲しみから逃げてはいけない。受け入れ、悲しめば、心の中で会える。そうかも知れない。
    私は、答えが欲しくて、それを映画に求めた。色々な映画から、ヒントを貰った。コレもその一つになるだろう。

    コリーは、悲しみに向き合い、強く、優しく生きている。

    酷い男ばかりじゃない。そうは思いたくない。だけど酷い男が居るのも事実で、その処遇として、彼が下した判断を、私は支持する。
    彼女は、酷い目に遭ったが、彼らの手にかかった訳じゃない。逃げ出した。彼女を連れ去ったのは、自然だ。卑劣な彼らじゃない。それは救いかも知れない。
    そして、そんな卑劣な男を罰したのも、人間じゃない。自然だ。彼らの屍を貪るのも、自然だ。自然の中の猛獣かも知れないけれど。

    ジェーンが、病室のベットの上で、少女に感嘆し、称賛し、泣いた。そのシーンが凄く好きだ。
    彼女は強くなるだろう。

    辛くて、重くて、心に響く。忘れられない一本になるだろう。

    続きを読む + 閉じる -
    ネタバレあり
    違反報告