毒薬と老嬢:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
毒薬と老嬢
毒薬と老嬢
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毒薬と老嬢

1948年9月公開、117分
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「オペラ・ハット」「わが家の楽園」のフランク・キャプラが製作・監督した映画で1944年作品。ハワード・リンゼイとフッセル・クラウズがブロードウェイに上演して、4年間演続したジョセフ・ケッセルリング作の喜劇を、「カサブランカ」のジュリアス・J・エプスタインとフィリップ・G・エプスタインが共同脚色したもの。撮影監督は「小麦は緑」のソル・ポリートである。主演は「断崖」「フィラデルフィア物語」のケイリー・グランドで、「エイブ・リンカン」のレイモンド・マッシー、「いちごブロンド」のジャック・カーソン、「カサブランカ」のピーター・ローレ、「天使」のエドワード・エヴァレット・ホートン、「この虫十万ドル」のジェームズ・グリースン、「4人の姉妹」のプリシラ・レーン、主に舞台で活躍しているジョセフィン・ハル、ジーン・アデーア及びジョン・アレグサンダーらが共演する。音楽作曲は「愛の勝利(1939)」のマックス・スタイナー。

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ストーリー

アビーとマーサのブルースター姉妹は、ブルックリンの山の手の大邸宅に住んでいる。この老嬢たちは、親切心から、孤独な異性の老人を天国に送りたいという奇妙な考えに捕らわれていて、部屋を貸してやるといっては誘い込み、ヒ素の混じったブドウ酒の杯を与えるのであった。老嬢たちには、三人の甥がある。その一人テディは自ら第26代大統領の故テディ・ルーズヴェルトであると思い込んでいる。彼はここをパナマ運河であると信じ、地下の穴倉に運河を開さく中である。運河は既に第11開門まで出来て、伯母たちが殺した老人の死体が関門ごとに葬られている。他の二人の甥はモーティマーとジョナサンである。前者は劇評家であるが正気である。後者は狂気の犯罪者で法の手にある。モーティマーはブルースター家の隣のハーパー牧師の娘のエレーンと結婚し、その報告に伯母たちを訪れ、偶然伯母たちの部屋で死体を発見する。伯母たちは誇らかに、それは彼女等の仕事であるといい、テディをよんで、運河の第12関門を掘れと命ずる。テディはすべてパナマの黄熱病の犠牲者だと思っているのである。ジョナサンはアインシュタイン博士と共にやって来る。博士はジョナサンの共犯者であり、主治医である。ジョナサンの顔を博士は自由自在に外科的に変装させるのである。彼らも一個の死体を携えて来たが、モーティマーを訪ねて来たエレーンに発見されたので、ジョナサンは彼女とモーティマーを片づけるべく、二人をしばり上げさるぐつわをはめる。彼は博士とともに、二人の処刑方法を構想中、この地域を受け持つ警官オハラが訪れ、続いて殺人犯係のルーニー警部がやって来る。ジョナサンを見ると手配中の殺人犯であることを認め、アインシュタイン博士もろとも捕ばくする。そこへハッピーデール精神病院長ウイザースプーンが、テディを収容するために現われる。マーサとアビーもテディと共に精神病院に収容されることが決まった。老嬢たちは去りぎわに、モーティマーにささやいた。彼は真実の甥でなく、親類でもなく、預かって育てたあかの他人の子であると。モーティマーは、ブルースター家の狂気の呪縛を免れて胸なでおろし、晴れやかにエレーンを抱くのであった。

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作品データ

原題
Arsenic and Old Lace
製作年
1944年
製作国
アメリカ
初公開日
1948年9月
上映時間
117分
製作会社
ウォーナーブラザース映画


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