運び屋|MOVIE WALKER PRESS
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運び屋

2019年3月8日公開,116分
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巨匠クリント・イーストウッドが、麻薬カルテルの運び屋である90歳の老人を演じ、『グラン・トリノ』以来10年ぶりに自作で主演を務めた人間ドラマ。なぜ、たったひとりで10年もの間、麻薬カルテルの運び屋をしていたのか、驚きの事実が明らかになる。麻薬カルテルのボスをアンディ・ガルシア、麻薬取締局の捜査官をブラッドリー・クーパーが演じる。

予告編・関連動画

運び屋

予告編

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

孤独な90歳の老人アールは、商売に失敗し、自宅も差し押さえられそうになった時、車の運転さえすればいいという仕事を持ちかけられる。簡単な仕事ならと引き受けたものの、それはメキシコの麻薬カルテルの“運び屋”という危険な仕事で、アールはそうとは知らずに仕事を始める。

作品データ

原題
THE MULE
映倫区分
G
製作年
2018年
製作国
アメリカ
配給
ワーナー・ブラザース映画
上映時間
116分

[c]2018 VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED, WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC. AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC [c]キネマ旬報社

  • rikoriko2255

    お水汲み当番

    3.0
    2020/7/19

    90歳のじいさんが違法薬物の凄腕の運び屋だった、という一枚の記事を元に、自由に想像を膨らませて、クイント・イーストウッド88歳が造り上げたお話です。

    舞台の一つであるメキシコ国境の町、エル・パソは、たしかに危ない雰囲気の漂う町で、郊外の砂漠の絶望的な雰囲気も含め、その空気感が伝わってきます。
    北上するにつれ、緑が濃くなり、白人が暮らしやすい豊かな地域に違法薬物が運ばれて行く道すがら。
    これも一つの隠しテーマなのかも知れません。

    しかし、国境線を超えるわけでもなく、単にアメリカ国内で違法薬物を右から左に動かすだけで、一回あたり何百万円(最初は110万円、最後は札束一固まりで数千万円)という報酬を貰えるんですよ、って宣伝しちゃってるもんだから、人生に希望を持てない人たちがワンサと殺到するんじゃないかと、観ていて思いました。

    それだけの報酬を掴んでおきながら、最後は刑務所で大好きな花の手入れをしながら余生を過ごせるわけで、これは捕まった者勝ちですね。

    なぜ、こんな犯罪礼賛映画を作ったのだろうかと、観ながら考えていました。
    90歳近くになって、やることが(もしくは「やれることが」)なくなってしまったクイント・イーストウッドが、このニュースに触れて、久しぶりにナニかを賦活されたから、だったのではないかと思うのです。

    生きている限り、できることはある。
    それを88歳老人が証明するための映画なのでしょうね。

    ※告知※ 今後、私のレビューは「映画コム」のほうに順次移行し、ムービーウォーカーに書いていたものは、移行終了後に削除することにしております。ご了承ください。

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  • rikoriko2255

    ryookie

    3.1
    2019/5/22

    ミリオンダラーベイビー、グラントリノに比べるインパクトに欠けるが、実の親子共演となるイーストウッド父娘良かった、

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  • rikoriko2255

    元電気メーカー社員

    4.0
    2019/4/7

    リアリズムというのは、カメラワークとか、撮影や加工のテクニックの問題じゃないんだなと。

    本編のエンディングロールの、最後の方に出ていた断り書きを見ると、実話に着想を得た映画らしく、リタイアに追い込まれた老人が運び屋稼業に手を染める、ということ以外、どこまでが実話かはっきりしませんが、

    浮世の生身の人間が食らう現実というのは、簡単にいいの悪いのと言えないものです。ただ主人公は、最後には、命の危険を顧みず、逃げるのを止めた。

    人生、逃げ切ることはできない。向き合うか、取り返しのつかないことをした後悔に苛まれて人生を終えるか? 向き合うなら早いに越したことはないけどやはり追い詰められないと向き合えない。

    そういうリアリズム。

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  • rikoriko2255

    seapoint

    3.0
    2019/3/29

    CMでは彼が伝説の運び屋とうたっていなかったか?
    いやいや、初めてです。

    まるで日本のサラリーマンのように家庭を顧みず、外ではよく言えば情に厚い、悪く言えば八兆美人。アメリカは家庭第一だからねぇ、夕食を家族揃ってだからね。娘の大事な節目にいないなんて、そりゃアウトでしょう。

    実直で高齢が幸いし、カルテルとも自身は上手く行くと高を括る。危険だが安易に大金を稼げることを知ってしまったこと。人間だもの…
    過去の罪は償いきれないけれど、家族に心情を組んでもらえたし、最後はある意味落ち着いたな。
    これ試写。ゲストに舘ひろし登場。彼の言うラストシーンの娘のセリフに同感はできないかなぁ。

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  • rikoriko2255

    門倉カド(映画コーディネーター)

    4.0
    2019/3/24

    【賛否両論チェック】
    賛:お金で愛情や名誉を取り戻そうと、運び屋を繰り返していく老人の姿を通して、幸せの本当の意味を考えさせられる。サスペンスとしての緊迫感も楽しめる。
    否:展開は思いのほか淡々と進み、似たようなシーンも多いので、惹かれないと眠くなってしまいそう。

     仕事に没頭して家族をないがしろにした結果、孤独な老後を迎えてしまった主人公。物語の前半では、そんな彼が軽い気持ちで始めた運び屋の仕事で大金を入手し、それによって家族との絆や名声を取り戻そうとしていく姿が印象的で、果たしてお金で幸せを得ることが出来るのか、思わず考えさせられてしまいます。
     そして後半は、運び屋の仕事から抜け出せなくなってしまい、それでもお金のために運び屋を続ける主人公が、家族のために選択を迫られる様や、核心に近づいてくる捜査官との想いの交錯等、サスペンス特有のハラハラに胸が熱くなるようです。
     展開そのものはかなり淡々としていて、ラストも非常に呆気ない感がありますが、1人の男の生き様が投げかける「幸せとは?」という問いかけが重厚な、そんな作品です。

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  • rikoriko2255

    potewoods

    5.0
    2019/3/17

    『グラン・トリノ』再来! 久々に映画館でけっこう泣かされてしまった。
    どうもイーストウッドが出てると、あの声の渋みだけでも涙腺がゆるんでしまう。
    失われてゆく、ある一時代の、アメリカの良心。(賛否あろうとて)

    イーストウッド爺さんの意志は、以前からも明確に表されているだろうし、ここ近年の作品たちも、みな同じテーマの、形を変えた変奏、と思う。
    きっとイーストウッドは、現在のアメリカの、いろんな所を憂いている。失くなってゆくアメリカの「良きところ」を、全ては無理でも(諦めていても)、できるだけ留め残したいと願って、映画を作っているように見える。

    この映画で注目したいのは、「トリックスター」としてのアールの役割だ。
    神話や文化人類学などで注目されるキーワード「トリックスター」。つまり越境する者。異質なものの間を渡り歩くもの。流れ者、はぐれもの。ある意味では厄介者で、破壊者の側面がありながら、新しい息吹を吹き込む創造者でもある。盗人でもあり、分け与える神でもある。賢い愚か者。あの世とこの世。正邪の境を行ったり来たりして、両方をないまぜにする。凝り固まった社会・集団内に、柔軟性と活気を呼び戻す。
    こういった視点で見ると、アールはまさにトリックスター的だ。

    ヨボヨボのじいさんが麻薬の運び屋?というミスマッチに始まり、アールの、物怖じしない(いわゆる頑固老人の)マイペースさと、堅苦しさを嫌う性格によるヤンチャなユーモア、ボケ(たふうに見せかけている?)老人ぶりをさらしていても、バカにされないのは、ヴェテランズ(朝鮮戦争の退役軍人)というキャリアと、長生きしている経験値が後ろにあるからだろう。
    運び屋一味の若手のイキがった突っ張りに対して、それなりに言い返していても、同じ次元で張り合ってはいないから、ガチンコのぶつかり合いにならない。不思議な説得力で渡り合える、その掛け合いが面白い。

    この映画の通底には、主に人種間(そして思想・主義)の違いによる分断を内包した今のアメリカ社会への、イーストウッドなりの治癒のアプローチが感じられる。
    メキシコ系のワルたちに、タコス野郎と悪態をつきながらも、いつの間にか彼らの一部から好かれるアール。ギャングの接待を受けながら、その若者に足を洗えと忠告するおせっかい。客は白人ばかりで、メキシコ系はジロジロ見られるような店に、ワルたち連れて行って「世界一うまいポークサンド」を食べさせる。路上で困っている黒人夫婦を助けながらも、うっかり「ニグロ」と口にする。怖そうなバイク乗りたちに、さらりと声をかけて、それが「パンクな女集団」であっても頓着しないで交流できる。相手がどんな人だろうと、接し方は変わらない。見かけで判断したり、相手によって態度を変えたりしないのだ。
    アールはことごとく、「場違いな」空間を渡り歩いていく。人々を戸惑わせながら、異質なものをないまぜにして撹拌してゆく。彼の通り過ぎた後に残る余韻に、想像を広げてみたくなる。「ニグロ」という「サベツ用語」を禁止して、言葉狩りにするヒステリーより、実際に手助けしてやる触れ合いの一つが、どれだけ言葉の毒を浄化しているか。世界一うまいポークサンドの味はいつかまた「メキシコ系ワルたち」の記憶に蘇るだろうし、もしまた店を訪れて笑顔で「美味い」と食べていれば、白い目で見ていた白人たちも自らの偏見を正すかもしれない。

    インターネットに悪態ついているガンコ老人が、身を以て示すのは、頭でっかちの知識による偏狭な判断ではなく、経験からくる実のある知恵、動物的とも言える勘による判断の、しなやかな強靭さ。
    そして導かれるクライマックスの、なんと「粋」なことか! 
    この映画には、マナーがある。

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  • rikoriko2255

    杉ちゃん

    4.0
    2019/3/16

     88歳のクリント・イーストウッドの監督&6年ぶりの主演作です。

     実話に基づいているとはいえ、「90歳の老人がドラッグの運び屋をしていた」なんて「地味」な話をここまで面白くしたのは、やはりイーストウッドの演出が優れているから。また、90歳の主人公を「地」でやっているのではなく「演じている」のが凄いです。噂では、自分の祖父を思い出して演じたとか・・・

     そして、家庭をかえりみなかった主人公アールを長年、許すことができなかったアールの娘を、イーストウッドの実際の娘が演じているのも、なかなか良かったです。

     とにかく実際はダメ人間だった主人公の老人をイーストウッドが演じるだけで、「歳をとることのカッコよさ」になってしまうのだから、もう脱帽の一言です。

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  • rikoriko2255

    コージィ

    5.0
    2019/3/13

    主演監督イーストウッドだから出来た映画。
    特に、90歳の飄々とした爺さんを演じるのは、なかなか他の人には難しいと思う。

    この爺さんのキャラが魅力的。
    仕事を優先して、家族を顧みなかったため、妻には離婚され、娘からは絶縁されている。
    人間、仕事に打ち込む理由は色々あるが、他人から評価されるということに、ある種中毒的に溺れるって事もある。
    評価の形も様々で、賞、金、VIP待遇、などなど。
    一方で、家庭人としては無能で役立たず。
    結局、自分が一番かわいいタイプだから、仕事で成功してちやほやされる事を選び、家族とはいえ他人に対してどう接すればいいかわからないし、その努力をしない。

    じゃあ、嫌な奴かと言えば、女にもてるし、外面よく機転も利く。

    そんな仕事人間の末路はこうだよ、というダメ爺さんを、イーストウッドが見事に演じているのだ。
    それは、ダーティ・ハリーの末路でもあるかもしれないし、今20〜60歳で働く人間の末路かもしれない。

    物語は、実話ベースだけど、新聞記事に着想を得た、創作的要素が強かった印象です。
    演出が切れ味抜群。
    匠の技を堪能しました。

    満足満足。

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  • rikoriko2255

    パライバ

    5.0
    2019/3/12

    派手じゃないんだけれど、主人公はヒーローじゃないんだけれど、でもドキドキする映画でした。こんな気持ちから彼の監督する映画に病みつきになる人が多いんだろうなと思いました。

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  • rikoriko2255

    みるみる

    3.0
    2019/3/12

    クリント・イースドウッドが好きなのだ。でも彼も高齢だし考えたくないがいつどうなるか分からない。最新作はやっぱり見ておきたい。
    実話が元になっているらしいが彼の武勇伝ではないし、自伝映画でもない。きっとどこにでも居る自由奔放で、でも根は良い爺さんの話。良いも悪いも人生色々あって最後に愛を確認出来て少し報われて。
    麻薬や退役軍人の問題、家族の繋がりとかメッセージもある。道すがらの米国の風景も美しかった。
    ハッピーエンドとは言えないけれどこれで落ち着くのかなという感じ。ラストシーンの花の手入れに満足そうな優し気な彼が印象的。
    クスッとして少し泣けて。そんな映画でした。

    長身の背中を丸め歩幅を小さく歩く姿にダーティーハリーの勇ましさは無くなんか切なくなってしまう。でもこの歳で監督主演が出来る彼はやっぱり素晴らしい。ぜひまた新しい役が見たい。

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  • rikoriko2255

    tom

    4.0
    2019/3/10

    クリント・イーストウッド監督・主演作品です。
    間違いなくイーストウッドのための作品です。
    イーストウッドの貫録が凄すぎて
    ブラッドリー・クーパーが霞んじゃっていました。
    90歳の運び屋が哀愁漂わせながら
    お茶目なところもあり
    若い気持ちも持ちながら老いも見せるという
    さすがの演技でした。
    イーストウッドも90歳の老人を演じる時代なのかあって
    感慨深げに思っていたら、
    実年齢は88歳になっていたのに改めてビックリでした。
    監督としても役者としても男としても
    まだまだ現役だというところを見せつけてくれました。

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  • rikoriko2255

    モットー

    5.0
    2019/3/9

    イーストウッドが家族と向き合う時、名作が生まれる。

    主人公がジェームズ・スチュワートに似ていると声を掛けられるシーンが2回出てくる。善人を演じ続けて人々の記憶に残る俳優の名前が一つの重要なキーワードになっている。

    法律で定められる有罪と無罪がある一方で、自分自身が決める有罪と無罪があることが表現されているのだ。

    ブラッドリー・クーパーがイーストウッド映画の家族の一員になっているのが頼もしい。

    イーストウッドの新作を観ることができる幸せを満喫したい。

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  • rikoriko2255

    ノリック007

    5.0
    2019/3/9

    原題の「THE MULE」は、「麻薬を密輸するために, 外国からの運び屋
    として雇われる素人の旅行者」で、主人公のアール・ストーンの
    ことです。
    邦題の「運び屋」も良いです。

    アール・ストーンのモデルとなった人物は、1924年5月7日生まれで、
    インディアナ州で生まれ、ミシガン州で育ち、第二次世界大戦で
    イタリア戦線で活躍し、ブロンズスターメダルも授与され、
    インディアナ州ミシガンシティ近郊に46エーカーの農地を持ち、
    ブルックウッド・ガーデンズを起業し、1990年代中盤までには、
    デイリリー栽培の達人として知られるようになりましたが、
    インターネット経由でデイリリーの種子を購入するようになると、
    事業は低迷し、倒産したレオ・シャープです。
    レオ・シャープは、2009年から2011年までシナロア・カルテルの
    運び屋として、合計で630kg以上の麻薬を運びました。
    レオ・シャープは、2016年12月12日に92歳で亡くなっています。

    デイリリーは、名のとおり一日だけの咲く美しい花で、北米国で
    園芸品種として、品種改良され、毎年新しい品種が発表されています。

    退役軍人が就業できず、家族に見放され、ホームレスになる人は多く、
    社会問題にもなっていますが、数でさえ把握されていません。
    退役軍人で自殺する人も多いです。
    退役軍人会は、退役軍人が集う所です。
    退役軍人の収入は、連邦政府、州と市の補助、さらに民間からの寄付
    です。
    日本にもいるホームレスを見ながら、帰りました。

    テキサス州エルパソは、テキサス州最西端にある都市で、米国とメキシコ
    との国境となっているリオグランデ川の北東岸にあり、メキシコと国境を
    接しています。
    イリノイ州は、米国中西部に位置する州で、州都はシカゴです。
    シカゴは、ニューヨーク、ロサンゼルスに次ぐ、米国第3位の都市です。

    アール・ストーンは、戦場をくぐり抜けてきただけに、咄嗟の判断が
    鋭いです。

    アール・ストーンは、ハイウェイだけでなく、田舎道を選んで、運転
    するので、米国の風景が楽しめます。

    朝鮮戦争は、1950年6月25日から1953年7月27日まで続き、現在も休戦
    状態で、終わっていません。
    朝鮮戦争では、日本では直接的には10億ドル、間接的には96億ドル
    もの物資が調達され、朝鮮特需と言われています。
    1990年代に韓国へ、何度も行きましたが、戦争中という緊張感は
    平和な日本では感じられない何かがありました。

    米国では、麻薬も大きな社会問題になっています。
    日本でも、覚せい剤等の薬物の使用が社会問題になっています。

    パンフレットには、元となったニューヨークタイムズ・マガジンの
    2014年6月11日の記事が収録されています。
    クリント・イーストウッドについても色々書かれているので、
    クリント・イーストウッドのファンなら購入することをお勧めします。

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  • rikoriko2255

    4.0
    2019/3/8

    地味に、派手なキャスティングね。

    Clint Eastwood演じるアールはユーモアが有って、度胸が有って、中々頼もしい。
    で、家族にはとことん嫌われている。
    まぁ、そりゃそうなるわね‥って、昔ながらの、家の事は女に任せて好き勝手生きているタイプの古いタイプの男。
    黒人にニグロって言っちゃうし。悪気はないんだけど、それが差別だなんて思いもしないで。・・・結構苦手なタイプかも。あの御婦人は良く冷静に訂正したなぁ。
    出会う人を、虜にしていく魅力的な人なんですけどね。

    Clint Eastwoodは、生涯現役だろうなぁ‥と感じる、流石な作品でした。

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    ネタバレあり
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  • rikoriko2255

    regency

    4.0
    2019/3/8

    個人的に、近年のイーストウッド監督作にはハズレがない、という印象だが、本作もやっぱりハズレなかった。
    運び屋となってしまった90歳の老人の日々を淡々と追いつつも、節々でユーモアも入れる手堅い演出。
    必要最低限な描写で展開を分からせる手法も、もうお手の物。
    実際の事件がベースなのに、自身の半自伝要素をサラリと入れて、すっかり自分の映画にしてしまう。
    ジョークを言ったり、歌ったり、若い女性相手にハッスルしたり、おまけにサングラス姿が似合う90歳をこなせるのはイーストウッドしかいない。
    とにかく気力がある限り映画を撮り続けてほしい、と願うばかり。

    奇しくも本作公開日は、イーストウッド主演の『続・夕陽ののガンマン』を題材にしたドキュメンタリー『サッドヒルを掘り返せ』も同日公開。
    2019年3月は「イーストウッド月間」となった。

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