怒りを胸にふり返れ!:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
怒りを胸にふり返れ!
怒りを胸にふり返れ!
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怒りを胸にふり返れ!

1970年12月28日公開
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黒人学校に転入させられた数人の白人学生がうける迫害と疎外。製作総指揮は「夜の大捜査線」のウォルター・ミリッシュ、製作はハーバート・ハーシュマン、監督はTV出身のポール・ボガート。マデリーン・シェイナーの原作をジョン・シェイナー、アル・ラムラスが共同執筆。撮影は「シャイヨの伯爵夫人」のバーネット・ガフィ、音楽はデーヴ・グルーシン、美術はエディソン・ハー、編集はバッド・モーリンがそれぞれ担当。出演は「戦争プロフェッショナル」のカルヴィン・ロックハート、「…チック…チック…チック」のジャネット・マクラクラン。他にジェフ・ブリッジス、ロブ・ライナー、ジェームズ・A・ワトソン・ジュニア、ドウェイン・ジェシーなど。デラックスカラー、ビスタサイズ。1970年作品。

ストーリー

スポーツ・カーを走らせ、バスケットの選手として輝かしい名声を持ち、今や“ミスター・デイビス”と呼ばれる有能な高校教師クインシー(カルヴィン・ロックハート)には、ハーレム出身の面影は、もはやどこにも見当たらなかった。その彼が、教育委員会の要請で、今度白人高校が合併されることになったハーレムの黒人高校に招かれた。熟慮の末、引き受けることにした彼は、さっそく教師たちと面会した。ほとんどが無気力な教師ばかりであったが、クインシーはその中の1人、ロレイン(ジャネット・マクラクラン)に好感をもった。いよいよ合併の日、クインシーのクラスには、運動家で指導者タイプの白人ダグラス(ジェフ・ブリッジス)、黒人グループのボスJ・T・ワトソン(ジェームズ・A・ワトソンJr)、差別主義の白人リーキー(ロブ・ライナー)などがいて、一触即発の危機をはらんでいた。授業をはじめたクインシーは、学力が劣り、学ぶ気のないジョンソン(ドウェイン・ジェシー)等の黒人生徒にエロ本を通して文学に親しませる、という画期的な教育法を試みた。これは見事に効を奏し、読書会に参加する者も増えたが、J・Tはことあるごとに反抗し、黒人対白人といざこざは絶えなかった。少数の白人はいつも迫害され、ついに、バスケット・チームに入ったダグラスが、黒人選手にふくろだたきにあうという事件が起きた。その後、対立も少なくなり、緊張もやわらいできた時、リーキーの父親が、誤解からジョンソンを殴るという事件が起きた。再び学内は騒然となり、校長はジョンソンを放校処分にしてしまった。怒り狂ったJ・Tは仲間と共に、正門にバリケードを作り、校長の要請した警官隊とむかい合った。ロレインと共に急きょ駆けつけたクインシーは、説得工作にかかった。この彼の真摯な熱情に、J・Tの態度も次第にやわらぎ、バリケードはとりはずされた。だが、まだダグラスの問題があった。学校をやめると言い張る彼に、クインシーは言った。「君が味わった気持ちは、百年間黒人が味わってきたものなんだ」。今はクインシーに友人以上の感情をもったロレインも、他の職業をさがすことをやめ、学校にとどまることにした。彼らには、まだこの学校にとどまって、やらねばならぬ仕事がたくさん残っているのだった。(ユナイト配給*1時間40分)

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作品データ

原題
Halls of Anger
製作年
1970年
製作国
アメリカ
配給
ユナイト
初公開日
1970年12月28日
製作会社
ミリシュ・プロ作品


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