白衣の天使:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
白衣の天使
白衣の天使
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白衣の天使

1936年公開
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赤十字の祖たるフローレンス・ナイチンゲールの苦闘を描いた映画で、「科学者の道」「真夏の夜の夢」のウィリアム・ディーターレが監督し、「母の素顔」「ワンダー・バー」のケイ・フランシスが主演する。脚本は「ダアク・エンゼル(1935)」のモードント・シャープがリットン・ストラッチーのエッセイ及び史実に沿って書き下ろした。助演者は「母の素顔」「真夏の夜の夢」のアイアン・ハンターを始め、「科学者の道」のドナルド・ウッズ及びヘンリー・オニール、「丘の一本松」のナイジェル・ブルース、「ある女の一生」のドナルド・クリスブ、フィービー・フォスター、チャールズ・クローカー・キング、その他の面々で、撮影は「科学者の道」「小さい親分」のトニイ・ゴーディオが担当した。

ストーリー

1850年代の初期、ロンドンでは各病院の患者に対する取扱いに徳義心がないと、猛烈な非難の的となっていた。そこで名望家ナイチンゲール氏を首班とする調査委員会が作られたが、この事はナイチンゲール家の家族にも大きな反響を与えたのである。かねて何等の目的も持たない自分達の生活を恥じていた令嬢フローレンスは、初めて精神を捧げて献身的に働く仕事を見出だした。母親や姉のパーセノーブは極力反対したが、彼女は慈愛を主義とする看護婦の仕事こそ、正に優しい女性の天職である旨を述べて遂に父親を説き伏せた。しかしロンドン病院協会長ウェスト博士は病院の現状を改革しようとする意図を嘲笑し、改革すべきものは何もないと力説するのだった。フローレンスはさらに今一つの障碍と闘わねばならなかった。彼女に恋するリチャード・クーパーは始終彼女に自分と結婚して、看護婦などという仕事はそれ以外に幸福を見出だす機会を持たぬ連中に任せておけと説くのだった。だが彼女は結婚するほど彼を愛してはいなかったので、ドイツの有名な看護婦養成所に入学した。或る日そこへ父の友人で政府の要職にあるハーバート夫妻が訪れ、ロンドンにコレラが発生した事を聞かされた。フローレンスは夫妻と共に帰国し、コレラ患者の看護にあたろうと決心する。やがてクリミヤ戦役が起こり、英国はフランス及びトルコと結んでロシアと戦い、フローレンスは看護婦の一隊を以て救護班を組織し、戦地へ派遣された。戦地で彼女は衛生材料その他必需品の欠乏に終始苦しんだが、この時彼女を助けたのは若い従軍記者フラーただ一人であった。彼の援助によってフローレンスはあらゆる圧迫と困難を押切り、戦地に偉大なる事業を成就する。彼女の名声が高まるにつれ、陸軍医務当局の圧迫は増大し、遂にフローレンスは本国へ召喚された。だが彼女の功績を認めたもうたのは畏くも英国皇后陛下であらせられた。彼女は親しく謁見を賜り、偉大なる栄誉を与え、今まで彼女を圧迫した人々を驚愕、反省せしめたのであった。

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作品データ

原題
The White Angel
製作年
1936年
製作国
アメリカ
配給
ワーナー支社
初公開日
1936年


[c]キネマ旬報社