グレース・オブ・ゴッド 告発の時|MOVIE WALKER PRESS
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グレース・オブ・ゴッド 告発の時

2020年7月17日公開,137分
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長年にわたって信者家庭の少年たちに性的暴力を加え、80人を超える被害者を出した「プレナ神父事件」を、フランス映画界を牽引する鬼才フランソワ・オゾン監督が映画化したヒューマンドラマ。『わたしはロランス』のメルヴィル・プポー、『ブラッディ・ミルク』のスワン・アルローらが出演し、第69回ベルリン国際映画祭では審査員グランプリとなる銀熊賞を受賞した。

予告編・関連動画

グレース・オブ・ゴッド 告発の時

予告編

ストーリー

※結末の記載を含むものもあります。

幼少期にプレナ神父から性的虐待を受けたアレクサンドルは、神父が現在も子どもたちに聖書を教えていることを知り、家族を守るべく過去のできごとの告発を決意。同様に神父の被害に遭った男たちが立ち上がるなか、教会側はプレナの罪を認めながらも責任を巧みにかわそうとする。やがて、アレクサンドルたちは沈黙を破った代償として、社会や家族との軋轢と戦うこととなる。

作品データ

原題
Grace a Dieu
映倫区分
G
製作年
2019年
製作国
フランス
配給
キノフィルムズ=東京テアトル
上映時間
137分

[c]2018-MANDARIN PRODUCTION-FOZ-MARS FILMS–France 2 CINEMA–PLAYTIMEPRODUCTION-SCOPE [c]キネマ旬報社

  • rikoriko2255

    jun

    4.0
    2020/9/26

    2回鑑賞
    すごく考えさせられる内容でした

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  • rikoriko2255

    nastika

    3.9
    2020/9/18

    現在もフランスで裁判中の神父による少年への性的虐待事件を題材に、成長した被害者の告発から物語が始まる。オゾン監督にしては控えめな演出で硬派な作り、被害者それぞれの生活・葛藤を丁寧に描き飽きさせない。神父および教会側の誠実そうで何も響いていない空虚な感じも怖い。この内容で「神の御恵み」だからすごいな。見て良かった。

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  • rikoriko2255

    バスラー

    4.0
    2020/9/3

    人間であれば、たとえ聖職者と言えども
    聖人ではありません。
    まして、病気ならば尚更。

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  • rikoriko2255

    せりな

    3.0
    2020/8/22

    性的虐待の告白シーンは、どの作品を見ても胸が詰まる。
    被害者のうちアレクサンドル、フランソワ、エマニュエルを中心とした群像劇。1人にフォーカスを当てていないから、複数の被害者がいることやそれぞれが抱えるトラウマが際立っていたと思う。
    事実を隠蔽しようとする教会側と20年以上の時間をかけて、漸く声をあげることができるようになった被害者たちの苦悩と葛藤が丁寧に描かれていた。

    性的虐待によって受けた心の傷が、本人を苦しめるだけでなく家族やその後の人間関係など与える影響の大きさ、信仰心までもが踏みにじられてしまう様が辛い。人を踏みにじる行為を見過ごし、隠蔽しようとする教会に神の教えを説く資格はないと思った。フランシスコ法王にはこの問題解決に対して尽力して欲しいな。
    全ての被害者に救いが訪れる事を祈ります。

    エマニュエルの人どっかで見たことあるなと思ってたら、アナーキストに出てた人だ。ドゥニ・メノーシェはジュリアンの父親役がどうしてもチラついてしまうな。

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  • rikoriko2255

    seapoint

    3.0
    2020/8/8

    こういった問題に時効があって良いのか。聖職者の青少年への性的虐待は探せば探すほど見つかる。彼らは修行中の頃から性的嗜好を抑制する、皮肉にもそれ故なのか。
    人間の3大欲望とは言っても、全くの正統ではない。被害者と加害者の対峙。加害者は疑いなく自身の罪を認めたにも関わらず、なんとまぁ、開き直り。病気や上が何も責任をもってくれない…とか。少年期に負った傷が今もって記憶が蘇る。被害者を多く募り、メディアに晒し、公にしなくてはあの壮大なる世界に太刀打ちできない。悪夢に引き戻されようと野放しにできない。

    なぜ今になってしまったのだろう。なぜ周りはサポートしてくれなかったのだろう。しかしそこで足を止めてはいけない。病気であれ、何であれ、汚れた人間。聖界に存在してならず。

    珍しくオゾンが真っ向から社会問題を取り上げた。今なおどこかでこんなことが起こっている気がしてならない。

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  • rikoriko2255

    4.0
    2020/7/22

    圧倒的権力と影響力を持つ教会との戦い。
    三人三様の被害者たち。
    教会だけじゃ無く信徒も敵に回す事になるかと思うと、とても難しかっただろうなぁ‥と思う。
    家族が味方とは限らないし。
    その点、アレクサンドルは妻子に恵まれたよね。それと、皮肉だけれど信仰にも。

    孤児院や聖職者のこういう話は結構聞くので、本当に根深いと思う。

    プレナ神父の悪びれない反応が、怖い・・

    でも、敵が強大でも、純然たる悪事で、戦う相手がはっきりしているのはやりやすい。

    某妻のように、相手を、起きた事を、墓場まで持って行かなくてはいけない場合も、有る。
    顔を合わせても何も覚えていないふりをして。
    心から消える事は無いのに。

    個人的には薪小屋にドラムセットを持っていて、心が乱れたらドラムPLAYをするフランソワが、良し!ってシンバル鳴らすシーンが好き。
    ヘタクソだけどね。

    保身の為に身内を処分しない教会は、公務員のようだった。

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  • rikoriko2255

    コージィ

    4.0
    2020/7/21

    フランスで、長年数百人にも及ぶ未就学男児への性的虐待を続けてきた神父に関する訴訟、「プレナ神父事件」を映画化。
    ドキュメンタリーではなく、訴訟記録や証言から、再現フィルムのように作られた作品。

    被害者は支えてくれる人の存在があって、言う勇気がでるのだなと。
    そして恐怖と嫌悪感から身を守るためと、世間の好奇の目や仕事を喪う恐怖から、「なかったことにしたい」と思って沈黙する道を選ぶことが多いのだなと。
    沈黙は更なる被害者を増やし、犯罪に加担することであると気づくまでに、人々は2~30年かかるという現実。

    3人の視点で描いたのがよかった。
    敬虔なキリスト教徒ゆえに、自分の子供たちを守りたい気持ちと、教会を変えたいという思いで訴訟という形で告発した「0から1にした」アレクサンドル。
    棄教し、怒りからマスコミを使って世界に発信し、被害者の会を作った「1を100にした」フランソワ。
    トラウマから、パニックを起こして失神を起こす障害を抱え、仕事も家族も持てなくなった「100の中の1」エマニュエル。
    3人がそれぞれ、告発の<葛藤>、社会や家族との軋轢という<代償>、告発によって生まれた<希望>を表していたように思う。

    そして浮かび上がらせたのは、犯人のプレナ神父は、自分が小児性愛者で、レイプ依存症であることを自覚していて、隠していなかったこと。
    プレナは告発されるたび認め、子供に触れられないように、解任を(企業で言えば上司に当たる)地区教会の歴代枢機卿に訴えてきた。
    しかし、組織を守るためと、プレナが信者と寄付金を集める才能に長けていたため、教会はずっと事件を隠蔽。
    被害者の家族に「子供に触れさせない場所へ異動させた」と嘘をつき、町を変えただけで、プレナに同じ聖歌隊やボーイスカウトで子供に教える仕事を続けさせていた。
    これ、完全に教会および枢機卿による、隠蔽と犯罪拡大(幇助)。
    なのに、悪びれず「神が試練を与えた」「時効は神の祝福(で罪を逃れられてよかった)」と言い続ける枢機卿に、殺意に近い怒りを抱きました。

    別の事件ではあるが、神父の性的事件の告発に至るまでのマスコミの苦闘を描いた『スポットライト 世紀のスクープ』と併せて見ると深みが出る。
    映画では『スポットライト ~』のように、訴訟に持ち込んだ人達の正義感の達成で完結することが多いが、本作は訴訟が起きるまで言えなかった人々の心に、多角的・多面的に切り込んだところに意義があると思います。
    少々長すぎるのが難ですが。

    2020年7月時点で未だ係争中ゆえ、この結末は今後も見守っていきたいと思いました。

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