犯罪王リコ:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
犯罪王リコ
犯罪王リコ
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犯罪王リコ

1931年公開、80分
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「壁の穴(1929)」「夜襲」に出演したエドワード・G・ロビンソンが主演する暗黒街映画でW・R・バーネットの小説に基づき「鉄青年」のフランシス・エドワーズ・ファラゴーが改作して台詞をつけ、「疑惑の渦」のロバート・N・リーが脚色し、「女が第一」「ハリウッド盛衰記」のマーヴィン・ルロイが監督し「クラック将軍」「彼女は戦いに行く」のトニー・ゴーディオが撮影した。助演者は「暁の偵察」「ラグビー時代」のダグラス・フェアバンクス・ジュニア、ブロードウェイ舞台女優のグレンダ・ファレル、「侵略の潮」のウィリアム・コリアー・ジュニア、「猟奇ホテル」のシドニー・ブラックマー、「ブロードウェイ(1929)」のトーマス・ジャクソン、「禁酒天国」のスタンリー・フィールズ、ジョージ・E・ストーン、モーリスン・プラック、ラルフ・インス等である。

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ストーリー

田舎街で強盗を働いていたイタリア系米人のケエザル・エンリコ・バンデロは暗黒界の大統領となる大望を抱いて、相棒のジョー・マッサラと共に大都会へ出て来た。当時そこの暗黒界は「大親分」と呼ばれる牽制並びなき男が表面にはたたないで支配し、ピート・モンタナという壮僕がその代理格で采配を奮っており、そのまた下にアーニー・ローチという親分とサム・ヴェトーリという親分が縄張りを分割していた。リコ・バンデロは同じイタリア系のヴェトーリ親分の本拠バレルモ倶楽部へ訪れ、子分となった。ジョーもリコも共に子分となりはしたが、元来彼はダンサーだったのでアーニーが「保護」を加えているキヤバレーにやとわれ、オルガというダンサーの相手役を努めることとなった。彼はオルガと恋に陥り、彼女の勧めで暗黒界から足を洗おうと考え始めた。一方リコは射撃のうまさと不敵な度胸とでたちまち仲間から兄貴扱いを受けるようになった。当局では暴力団に対し敏腕なマックルーアを防犯係長として取締りを厳重にすることとなった。ヴェトーリ一味はアーニーの縄張り侵略を計画してジョーが働いているキャバレーに押し入って強奪を行った。そして引き上げようとする時折悪しく防犯係長マックルーアが現れたので、リコはやむなく射殺してしまった。敏腕探偵フラーティーはこれをヴェトーリ一味の仕業と睨んで直ちにパレルモ倶楽部に様子を探りに行ったが、証拠が何一つ無いので手の下しようがなかった。リコの勢力はいよいよ盛んとなって親分のヴェトーリに代わって一味を指揮し、反対派のアーニー一味を駆逐してデトロイトへ退却させてしまった。それを見た「大親分」はリコを招いて彼をピートの代わりに代理として全暗黒界に号令させることとなった。一方ジョーは暗黒界から遠ざかっていたが、リコは腹心の兄弟分がほしいのでジョーに戻ってくれ、オルガと手を切れ、と頼んだが、ジョーは承知しないで逃げ回った。オルガはリコの魔の手から逃げ難いと知り、マックルーア事件をフラーティーに密告して保護を求めた。リコはジョーを殺そうとしたが情において忍びず果たさなかった。かくて大検挙が行われたがリコだけは巧みに逃げ回って捕縛されなかった。しかし零落してしまったリコはフラーティーの誘い出しの計略に載せられて隠れ場所を知られ、ついにフラーティーに機関銃火を浴びせられてたおれたのである。

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作品データ

原題
Little Caesar
製作年
1931年
製作国
アメリカ
配給
W・B・F・N社
初公開日
1931年
上映時間
80分
製作会社
ファースト・ナショナル映画


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