バワリイ:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
バワリイ
バワリイ
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バワリイ

1933年公開
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ワーナー・ブラザース社にあったダリル・フランシス・ザナックがユナイテッド・アーチスツ社長ジョゼフ・スケンクと共に起こした20世紀映画社第1回作品。マイケル・L・シモンズとベシー・R・ソロモン共作の小説により「仮面の男(1933)」「シマロン(1931)」のハワード・エスタブルックが、俳優であるジェームズ・グリースンと共同して脚色にあたり、「水兵上陸」「金髪乱れて」のラウール・ウォルシュが監督し「戦線の嵐」「暁の耕地」のバーニー・マクギルが撮影した。主演者は「酔いどれ船」「肉体」のウォーレス・ビアリー、「舗道」「深夜の紳士」のジョージ・ラフト、「僕の武勇伝」「紐育・ハリウッド」のジャッキー・ノーパーで、「キング・コング(1933)」「肉の蝋人形(1933)」のフェイ・レイを始め、舞台からのパート・ケルトン、リリアン・ハーマー、ハロルド・ヒューバー、フレッチャー・ノートン等である。

ストーリー

1890年代の紐育、そのバワリイと呼ばれる下町の一角。そこの下賎な移民たちが巣食っている喧騒の巷。消防組の頭チャック・コナースはこのバワリイ第1の人気者で、酒場も経営している。スチーヴ・ブロディーも消防の組頭であるが、その人気はコナースに1歩を譲るのである。それが残念でブロディーはことを構えてはコナースを蹴落して第1人者たらんと志している。しかし彼と言えどもコナースの人の良さには好意をもっている。謂わば敵同志の友達だった。コナースには孤児スワイプスと同居し、彼を愛児の如く可愛がっていた。ある日コナースはルーシイという美しいお留めが危うく人買いの摩手に落ちようとするのを助けた。ルーシイはコナースの家政婦となった。スワイプスは嫉妬に絶えられず、彼女を追い出そうとして却ってコナースに尻をたたかれた。口惜しがったスワイプスは家出してブロディーのもとに厄介になる。ルーシイはコナースの親切に感謝しつついつしかブロディーと恋し合う仲となる。ブロディーは人気を得るには賭博渡世よりも酒場経営がいいと考える折しも、ビール醸造元から相談があったので、まず人気を沸き立たせるためにブルックリン橋からハドソン河に飛び込むと公言した。コナースはブロディーにはできないと確信して、飛び込んだら自分の酒場をやると賭けをする。ブロディーは人形に身替わりさせることにしたが、いざという時になって人形が紛失したので思い切って本当に飛び込んだ。一挙にして彼はコナースの酒場を改築して全盛を誇った。コナースは顧みる人もなく貧窮のあげくルーシイに暇を出し、折から怒った米西戦争に1兵卒として志願した。スワイプスはコナースが気の毒になり彼の元に帰って来た。コナースはブロディーが身替わり人形で彼をペテンにかけた、という嘘を信じてブロディーに喧嘩をふっかけ、散々殴り据えたのでブロディーは病院に担ぎ困れる。コノースは警官に伴われて病院に来て、ブロディーの加害者として首実験に供されるが、ブロディーはコナースを牢に入れる気はなく、この男は知らぬと答える。素早くスワイプスはコナースとブロディーを握手させ本当の友達にする。かくてコナースとブロディーは相並んでキューバに出征した。

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作品データ

原題
The Bowery
製作年
1933年
製作国
アメリカ
初公開日
1933年
製作会社
ユナイテッド・アーチスツ映画


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