110番街交差点:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
110番街交差点
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110番街交差点

1973年4月7日公開、102分
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黒人街ハーレムと白人街の接点であるニューヨーク110番街で起こった現金強奪事件を担当することになった黒人刑事の活躍を描く。製作総指揮は主演のアンソニー・クインと監督のバリー・シアー、製作はフォアド・セイドとラルフ・サープ、監督はバリー・シアー。ニューヨークのTVカメラマンのウォリー・フェリスがバリー・シアーのすすめに従って書きあげたベストセラー小説をルーサー・デイヴィスが脚本化した。撮影はジャック・ブルーストリー、音楽は著名なジャズ・トロンボーン奏者、J・J・ジョンソン、編集はバイロン“バズ”プランツとカール・パインジターが各々担当。出演はかねてよりこの小説の映画化を熱烈に望んで総製作者を買ってでたアンソニー・クイン、ヤフェット・コットー、アンソニー・フランシオサ、ポール・ベンジャミン、アントニオ・ファーガス、エド・バーナード、ノーマ・ドナルドソン、リチャード・ワード、ギルバート・ルイス、アール・ハイマンなど。

ストーリー

ニューヨークのハーレムで白昼、強盗殺人事件が起こり、30万ドルが奪われた。殺されたのは警官2人と5人の市民で、そのほとんどが黒人だった。ニューヨーク警察は、この事件が人権暴動につながる事を恐れ、捜査主任に黒人警部ポープ(ヤフェット・コットー)を任命したが、ハーレム管区のヴェテラン部長刑事フランク・マテリ(アンソニー・クイン)と事ごとく対立した。強盗に襲われたのは白マフィアのミスター・G一家の私設銀行で、ボスの娘婿ニック・デ・サルビオ(アンソニー・フランシオサ)は黒マフィアを押さえ、ハーレムの縄張りを守れとボスに命じられた。地区を牛耳する幹部は黒人のドク・ジョンソン(リチャード・ワード)で青2才のニックに任命されることを拒否したが、部下のシェビー(ギルバート・ルイス)を犯人追求に協力させることにした。一方、マテリとポープもドクを訪ね調査協力を要求した。ポープはここで、マテリがドクから多額のワイロを受取ながら黒嫌いだと罵倒されるのを見て失望を感じた。やがて犯行に使った車が発見され、麻薬中毒のヘンリー(アントニオ・ファーガス)の名が浮かびあがった。この情報はいち早くジェビーに通報されナイト・クラブで遊び呆けるヘンリーの前にニック、シェビーらが姿を現わした。ヘンリーはマテリとポープの努力も空しく救急車の中で息絶え、彼の死は共犯のジム・ハリス(ポール・ベンジャミン)、ジョー・ロガート(エド・バーナード)にハーレム脱出を決意させた。ジョーはニュー・ジャージーへ、ジムはプエルトリコへの脱出を試みたが、すでにヘンリーの持ち物からジョーの名を嗅ぎつけていたシェビーの網にジョーはかかってしまった。“110番街を越える黒人を捕らえろ”の命令によって組織は動き、「俺たちには金か死以外にない」といった言葉通り、ジョーはその両方を手に入れた。余りにも貧しいがゆえの犯行だった。一方、唯1人残された、てんかん持ちのジムは取り壊し中のビルに身をひそめ愛人グロリア(ノーマ・ドナルドソン)に薬を持ってきてくれと頼んだ。彼女はシェビーに尾行されているとは気づかずにビルに向かった。その頃、マテリとポープは、ヘンリーの内妻からジムの名を聞き、その身許を調べあげた結果から彼がこんどの事件の首謀者と確信を抱いた。ニックたち白マフィアの制裁の前に何とかジムを助けなければならなかった。だが意外なことに、ドクがジムの隠れ家を教えてくれた。警察へ恩を売ると同時に、その場で殺人現行犯としてニックが逮捕されることを望んだのだ。ジムとグロリアの愛の語らいは中断された。ドア越しにぶち込まれた弾丸はグロリアを倒した。ジムは気狂いのようにマシンガンを射ちまくり。ニックと部下を射殺、往来まで迫って白マフィアを皆殺しにした。パトカーが路上にあふれ、ジムは金袋を持つと屋上に逃れた。包囲はちじめられ、多くの警官が倒れたが、ジムも重傷を負い、子供たちの集まる校庭に金を放り投げて息絶えた。マテリとポープはジムの死体を呆然と見下した。その時、物陰から銃撃戦を傍観していたシェビーは、サイレンサーを構え、マテリを狙った。数発の弾丸がマテリの身体に射ち込まれ、マテリはよろめきポープの手にすがりながら、くずれ落ちた。その顔には非情な驚きの色がきざまれていた。

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作品データ

原題
Across 110th Street
製作年
1972年
製作国
アメリカ
配給
ユナイト映画
初公開日
1973年4月7日
上映時間
102分
製作会社
フィルム・ガランターズ作品


[c]キネマ旬報社