曳かれゆく男:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
曳かれゆく男
曳かれゆく男
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曳かれゆく男

1929年公開
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「ブルドッグ・ドラモンド」「海のロマンス」と同じくロナルド・コールマンが主演する映画で、ブレア・ナイルス原作の小説から「ブルドッグ・ドラモンド」のシドニー・ハワードが脚本を執筆し「ストリート・ガール」「うわさ」のウェズリー・ラッグルズが監督し、「海のロマンス」「これぞ天国」のジョージ・バーンズとグレッグ・トーランドが撮影した。助演者は舞台出のアン・ハーディング、最近物故したルイズ・ウォルハイム、ダッドリー・デッジェス、ウィリアム・エルマー、アルバート・キングスレーその他である。

ストーリー

鮫族の群り棲む絶海の離れ小島「悪魔島」これが紳士泥棒ミシェルが贈られた場所でそこの監獄に彼は幽閉の身となっていた。典獄ヴィダルは、そうした土地に囚人を見張っている男だけに性きわめて獰猛であった。彼は妹に自分の強さを示さんものと囚人の一人を拉し来て家事の手伝いをさせようとした。選ばれたのはミシェルであったが、ミシェルは彼等兄妹と毎日暮らすうち、生まれつきの魅力によって最初は自分を恐れ遠ざかっていたヴィダルの妹に親しみの念を起こさせるようになった。やがて口にこそ出さね彼等はお互いの胸に恋を感じはじめた。これを感づいたヴィダルは、ある夜ミシェルの監房を訪れて事の真相を訊ねた。だがその時の彼の態度はミシェルを怒らせヴィダルの頬を打たしめた。その結果、妹の同情にもかかわらずミシェルは悪魔島よりも更に恐るべきセント・ジョセフ島の独房に贈られることとなった。ミシェルの親友で同じく囚人のジャックはミシェルの贈られたことを知り何とかして助けたいものと考えたが、幸い自分が後釜としてヴィダルの召使に採用されたのを利用し、彼の妹と連絡をとった。兄が自分をフランス本国へ送りかえそうとしていることを見てとったヴィダルの妹はミシェルに手紙をやってセント・ジョセフ島から抜け出して船中で落ち合うよう言ってやる。手紙はミシェルの手下に届けられミシェルは脱獄に成功したが、早くもその知らせを受けたヴィダルは即刻部下に命令を下して島中に捜査の網を張る。ミシェルとヴィダルの妹は漸く船中に会うことが出来た。しかしこの2人を乗せた船がまさに出帆せんとする刹那、怒りに燃えたヴィダルが部下を引き連れてあらわれ、ここに血醒き活劇が演ぜられる。結局、友を助けんとするジャックのためさしもの猛漢ヴィダルも海中に引き入れられて遂に溺れ死んだが、ミシェルは再び獄裡の人とならなければならなかった。

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作品データ

原題
Condemned
製作年
1929年
製作国
アメリカ
配給
ユーナイト映画社
初公開日
1929年
製作会社
ユナイテッド・アーチスツ映画


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