悲愁(1979):映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
悲愁(1979)
悲愁(1979)
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悲愁(1979)

1979年公開、サスペンス・ミステリー
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ハリウッドの伝説の大スター“フェドーラ”をめぐって、彼女をカムバックさせようとするプロデューサーなどの映画人を描くと共に、1人の神話化されたスターの悲劇を描く。製作・監督は「フロント・ページ」のビリー・ワイルダー。『悪を呼ぶ少年』などのミステリー小説で知られるトマス・トライオンの『夢の冠』(早川書房刊)を基に、ビリー・ワイルダーとI・A・L・ダイアモンドが脚色。撮影はゲリー・フィッシャー、音楽はミクロス・ローザが各々担当。出演はウィリアム・ホールデン、マルト・ケラー、ヒルデガード・ネフ、ハンス・ヤーライ、ホセ・フェラー、フランセス・スターンヘイゲン、マイケル・ヨーク、ヘンリー・フォンダなど。

ストーリー

映画製作者バリー・デトワイラー(ウィリアム・ホールデン)は、伝説の女優フェドーラ(マルト・ケラー)をスクリーンにカムバックさせる為に、ギリシャの小さな島にやって来た。フェドーラは、数十年間栄光に輝いたハリウッドのスターとしての座を去り、今はこの碧く美しいエーゲ海に面した孤島の別荘“ヴィラ・カリプソ”に住んでいた。バリーはフェドーラに面会を求めたが、秘書のミス・バルフォアー(フランセス・スターンヘイゲン)は、冷たくそれを拒む。ホテルに戻ったバリーは、そこでフェドーラの主治医であるドクター・ヴァンドー(ホセ・フェラー)と会い、フェドーラのカムバックへの協力を申し出る。そしてヴァンドーのポケットに、一冊の脚本をそっとしのばせる。翌日、フェドーラの使いがバリーを迎えに来た。しかし、彼を迎えたのはソブリアンスキー伯爵夫人(ヒルデガード・ネフ)で、彼女はバリーの脚本を痛烈に批判する。ところがフェドーラはその脚本を気に入り、彼女の最後の出演作で共演したマイケル・ヨーク(マイケル・ヨーク)を共演者に指名し、カムバックすることを承諾する。彼女のカムバックは、バリーの予想どおり大成功、以前にも増して美しいフェドーラは世界中の話題になった。しかし、予想外の問題が起きた。フェドーラがマイケル・ヨークに恋をしてしまったのだ。公私にわたってマイケルに接近するフェドーラ。しかし、彼女は絶えず何者かにおびやかされていた。彼女を取りまく伯爵夫人やヴァンドー、バルフォアーなどの様子も異常だ。真夜中、バリーは、フェドーラの訪問をうけた。彼女はバリーに何かを打ち明けようとするが、ヴァンドーとボディガードが現われ彼女を連れ去ってしまう。次の日、バリーは“ヴィラ・カリプソ”を訪れ、そこで何冊にもおよぶフェドーラのサインの練習帳、タンスいっぱいの白い手袋などを発見し、全ての謎を解いた。しかし、彼はその瞬間、ボディガードに殴り倒され気を失う。バリーが正気に戻ったのは、それから1週間後のことだった。彼はフェドーラの自殺を知る。パリの葬儀に参列したバリーは、そこで葬儀を取りしきる伯爵夫人らの姿を目にする。バリーは伯爵夫人に向かって言う。「フェドーラを死なせたのはあなただ」。しかし、なぜか彼女はバリーの若い頃の愛称“ダッチ”を使って彼に沈んだ声で語り始める。実は、この伯爵夫人こそがあの大スター、フェドーラの真の姿であり、自殺したのは彼女の実の娘だったのだ。

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作品データ

原題
Fedora
製作年
1979年
製作国
アメリカ ドイツ フランス
配給
インターナショナル・プロモーション
初公開日
1979年
製作会社
ゲリア・スタジオ=ババリア・フィルム作品
ジャンル
サスペンス・ミステリー


[c]キネマ旬報社