ファジル:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
ファジル
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ファジル

1928年公開
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「バタイユ」の劇化をしたフランスの劇作家ピエール・フロンデー氏の原作を、フィリップ・クライン氏が潤色し、シートン・I・ミラー氏が台本を書いたもので、「無花果の葉」「雲晴れて愛は輝く」等と同じくハワード・ホークス氏の監督作品である。主役は「第七天国(1927)」のチャールズ・ファーレル氏、「漂泊い人」「暗の小路」等出演のグレタ・ニッセン嬢、その他メイ・ブッシュ嬢、ジョン・ボールズ氏、ジョセフィン・ボリオ嬢、デール・フラー嬢等が共演している。

ストーリー

アフリカ砂漠の一端に現代の文明とかけ離れ、先祖代々の習慣と因習にのみ支配されている集落があった。酋長のファジルは王者のごとく絶対の権力と威厳とをほしいままにしていた。彼は若くて美しかったが、周囲に侍づく美女達には一顧も与えなかった。彼は父の命でヴェニスへ旅立ち、エレーヌ夫妻の歓待を受けたが、ふと知った乙女ファビエンヌの美しい姿は生まれて初めての恋を彼の心中に湧き立たせた。ファビエンヌにはジョンという許婚の男があったが、彼女もまたファジルに魅されて、二人は結婚の式を挙げた。新婚の二人の生活、息づまるような情熱の世界がやがて冷静に返ってくると、二人の今迄の境遇の相違から、二人の仲に感情の齟齬を来たし、ファジルは一人砂漠へ帰った。別れて見るとお互いに恋しさの念はつのるばかり、遂にファビエンヌはエレーヌ夫妻及びジョンに伴われてアフリカへ来た。ファジルは喜んで彼女を迎えたが、やがて再び二人の間に暗影が広がった。それはファジルがシークの掟に従って妻を娶らねばならなくなったことである。ファビエンヌは故郷を想った。そしてエレーヌ夫妻とジョンとに救い出してくれと手紙を出した。フランス人の一隊はファジルの邸に乱入し、ファジルを撃ち、ファビエンヌを奪って逃れた。砂漠の中でシークの一隊とフランス人との大争闘が開かれ、ファジルは重傷に屈せずファビエンヌを奪還した。しかし致命傷を被った彼は毒の指輪を妻に与えて、相抱きつつ砂漠の中に倒れた。二人がお互いを独占した時、それは死の瞬間であった。月光は淡く二人の屍を照らしている。

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作品データ

原題
Fazil
製作年
1928年
製作国
アメリカ
配給
フォックス支社
初公開日
1928年
製作会社
フォックス映画


[c]キネマ旬報社