偽りのマドンナ:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
偽りのマドンナ
偽りのマドンナ
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偽りのマドンナ

1931年公開
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メイ・エジントン女史作の小説「心は若し」に基づき「悪魔が跳び出す」のアーサー・コーパーとレイ・ハリスが共同脚色し、コーバーが台詞を書き、新人スチュアート・ウォーカーが監督し、「ダグラスの世界一周」のヘンリイ・シャープが撮影した。主要俳優は「二十四時間」「天才の妻」のケイ・フランシス、「時計の殺人」「砲煙」のウィリアム・ボイド及び「ロスト・ツェッペリン」のコンウェイ・タールで、新進のジョン・ブリーデン、マージョリー・ゲイトソン、チャールズ・D・ブラウン等が助演している。

ストーリー

ティナは悪い女だった。彼女はマーシーを頭目とする4人組の悪漢団の一員で、頭目の情婦であった。彼らはインチキ賭博が暴露して西部のある都会の一ホテルを追われて急行列車に乗組んだところである。ティナは悪事を働くことに嫌気がさしていた。ところが列車中に急病人ができて車掌は乗客中に医師を探した。マーシーはドクトル・マーシーと名乗っていたのでその病人を見舞わなければならなかった。病人のスワンソン夫人は瀕死の状態だったが、彼女はニューヨークの大富豪の妻だった。12年前、子まで生じた仲の夫を棄てて他の男と駆落ちをしたが、その男に死別し、また前夫も莫大な遺産を残して死んだので、急に別れている子供に会いたくなってニューヨーク行きの列車に乗っているのだった。これだけの話を聞くとマーシーはその女を次の停車場で下車させ、団員とはシカゴで落合う約束をした。スワンソン夫人は彼の見当に違わず落命したので秘かに埋葬を済ませ、証拠の品を奪った、かくてティナがスワンソン夫人の身代わりとなって富豪の孤児フィリップに会いに行くこととなった。ティナは進まぬ仕事だが強いられて是非なくニューヨーク郊外の大邸宅に乗込んだ。フィリップは幼児の頃母と別れたので母を知らなかった。その上2年前飛行機事故に逢ったため両眼の明を失い甚だしく健康を害していた。でティナは勿論フィリップに母として受け入れられたが、後見人で顧問弁護士のアーノルドは偽物であることを直ちに看破した。ただしフィリップが母に再会して喜んでいるので化けの皮をはげば失望の極命を縮めるかも知れないと惧れて、さあらぬ体にティナを遇した。ティナはフィリップの母としてこの邸に来て以来、初めて人の情の温かさを知り、信じられる喜び、与えることの嬉しさ、が欺くことや奪うことよりも何倍に快いかを悟った。一方マーシーはティナに裏切られるのを恐れて邸にやって来て、翌朝までに金を準備して置かねば、真実をフィリップに告げると脅迫した。がその夜フィリップの容態は急変して死去した。翌朝マーシーは計画の失敗に怒った。その上アーノルドはマーシーが数年前医師法違反で医師の資格を剥奪されていること、目下その筋のお尋ね者であることを知っていて既に密告した、と言ったのでマーシーは弁護士に発砲しようとした。ところへドアをノックする音がしたので泡を食って窓から逃げた。ティナが悔いて正道を歩む決心であることを知ったアーノルドは彼女に結婚を申し込んだ。

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作品データ

原題
The False Madonna
製作年
1931年
製作国
アメリカ
配給
パラマウント支社
初公開日
1931年
製作会社
パラマウント映画


[c]キネマ旬報社