いとしの殿方:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
いとしの殿方
いとしの殿方
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いとしの殿方

1958年1月29日公開
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1936年、故キャロル・ロンバートとウィリアム・ポーエルのコンビが主演で作られた風刺喜劇「襤褸と宝石」の再映画化。前回と同じくエリック・ハッチの原作小説をハッチと「ステージ・ドア」のウィリアム・バワーズ共同脚色、これをさらにエヴェレット・フリーマン(「百万弗の人魚」)とピーター・バーニース、バワーズの3人が戦後版に脚色、「美わしき思い出」のヘンリー・コスターが監督した。撮影監督は「間奏曲」のウィリアム・ダニエルス、音楽は「千の顔を持つ男」のコンビ、フランク・スキナーが作曲、ジョセフ・ガーシェンソンが指揮した。主演は「潮風のいたづら」のデイヴィッド・ニーヴン、「間奏曲」のジューン・アリソン、それに「野望に燃える男」のマーサ・ハイヤー。ほかにロバート・キース、エヴァ・ガボールなど。

ストーリー

ニューヨークの富豪ブロック家では今日も有閑人種が集まってゲテ物品評会のパーティが開かれている。ブロック家の2人の令嬢、姉のコーデリア(マーサ・ハイヤー)と妹のアイリーン(ジューン・アリソン)は日頃からゲテ物集めを競い合っていたが、ある日アイリーンは浮浪者ゴッドフリイ(デイヴィッド・ニーヴン)を拾い、彼を品評会に出した。ゴッドフリイは"最も野性的動物"と衆議一決、アイリーンは1等賞を得た。だがそっと去って行くゴッドフリイを見たアイリーンは両親のとがめから彼を執事に雇った。ところが翌朝、正装に威儀を正したゴッドフリイの水際立った執事ぶりにブロック家の一同は、これが昨夜の浮浪者かと驚いた。コーデリアだけが品評会での腹いせに嫌がらせをしたが、ゴッドフリイはやがてブロック家になくてはならぬ存在となった。アイリーンの彼への好意も愛情に変っていった。ところで、このゴッドフリイ、実はカール・ゴッドフリート・フォン・ロイターバッハ伯爵というオーストリアの貴族で財産家、大戦中シベリアに抑留されて以来人生観が変り、先祖伝来の因習的生活にいやけがさし突然ニューヨークへ来たという変り者であった。ある日、ブロック家で盛大なパーティが行われたが、そこに出席していた国際結婚で評判高いフランチェスカはゴッドフリイの前身を知っていた。2人が親密に話しているのを見てアイリーンは打撃をうけた。そんなある日、ブロック氏はゴッドフリイに事業不振で破産に瀕していると打明けた。数日後ブロック氏に大金を融資するという銀行家エリオット氏からの電話があった。ゴッドフリイがフランチェスカの婚約者エリオット氏に故郷の土地を抵当に融資を頼んだ結果である。ところが、このゴッドフリイは、ふとしたことで不法入国が警察に知られ欧州へ強制送還されることになった。ゴッドフリイは去った。しかしアメリカ人と結婚すれば入国が許されるという警察の言葉に、アイリーンは港へ駈けつけた。ゴッドフリイを乗せた船が港を出ようとしていた。アイリーンは船に飛び乗った。すべてを了解したゴッドフリイの腕にアイリーンが飛込んだ。船は静かに港を離れて行った。

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作品データ

原題
My Man Godfrey
製作年
1957年
製作国
アメリカ
配給
ユニヴァーサル
初公開日
1958年1月29日
製作会社
ユニヴァーサル映画


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