ふるさとの唄:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
ふるさとの唄
ふるさとの唄
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ふるさとの唄

1933年公開
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「ラジオは笑う」に出演した米国ラジオ界の人気者のスワニー歌手ケイト・スミスが主演する映画で、「裏町」の原作者ファニー・ハースト女史が特に書卸した物語を、「アパートの女」のドロシー・ヨーストがローレンス・ハザードと共同脚色し、「百万円貰ったら」「連隊の花形」のウィリアム・A・サイターが監督に当たり、「ショウ・ボート(1929)」「薫る河風」のギルバート・ウォーレントンが撮影した。助演者は「白馬王国」「空の花嫁」のランドルフ・スコットを始め「白馬王国」「蹴球大学」のサリー・ブレーン、「心の青空」「六月十三日の夜」のチャーレー・グレープウィン、「ラジオは笑う」「心の青空」のジョージ・バービア、ジュリア・スウェイン・ゴードン等である。

ストーリー

ケートは南部のある平和な農場の人気者であり又顔役だった。彼女は農場経営に非凡の腕前があるばかりでなく美声の持ち主で歌が大変上手だった。ある日この平和な農場にも大都会の資本主義の暴威が浸潤してきた。サンフランシスコの水力会社がこの農場を流れる河に堰を作りその水と水力とを利用するために農場を買取りに来た。ケートは先祖から受け継いだこの平和な農場を人手に渡すことを好まなかった。村人も無論大反対だった。拒絶された会社側は飽くまで農場を買収すべく戦うことになった。ある日ケートの妹リリイが水力会社主催の懇親会で水力会社の技師ハントに会い二人は直ぐ恋仲となった。会社はハントを会社の代理に任命しケートと農場買取りの折衝をやらせた。ハントはリリイに会えるので喜んで承諾しケートに会社の意志を開陳したがケートはどうしても諾かない。そこで彼はケートを説服するためにせっせと彼女を訊ねた。ケートはそれを勘違いしてハントが自分に気があるのだと取ったがある夜彼が妹のリリイと恋仲であることを知った。日ならずしてハントとリリイは結婚した。それを知った会社側はハントを利用して飽くまでケートを説き伏せ様としたのでハントは潔く会社を辞めて農場に落付くことになった。ある日会社は宣伝のためにラジオ放送をやりそのプログラムにケートも入ることを懇請した。彼女は心よく引き受け初めてマイクロフォンの前で美声をはり上げた。それを聴いたニューヨーク放送局のマネージャーは彼女の天稟に打たれ彼女をニューヨークに招いた。ところが俄然それが当たってケートはラジオ界の彗星と仰がれる様になった。一方会社側と農場側とは互いに譲らず遂に法廷で黒白を争う様になったが農場側は裁判に要する資金難で結局敗訴になろうとした。それを知った農民たちは承知しない。会社側へ押し掛け血の雨を降らさんばかりとなったがケートとハントが協力して彼らを宥め、ハントは最後の切札を放出した。それは河下に堰を作って農場を救う提案だったが会社側は工費が嵩むという理由で諾かない。そこでケートは自分が放送して得た金で工費の半分を負担しようと申し出たので会社側も終に譲歩してハントの提案を採用した。かくて農場対水力会社の争議が円満に解決したのである。

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作品データ

原題
Hello, Everybody!
製作年
1933年
製作国
アメリカ
配給
パラマウント支社
初公開日
1933年
製作会社
パラマウント映画


[c]キネマ旬報社