米国の暴露:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
米国の暴露
米国の暴露
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米国の暴露

1932年公開
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「栄光」の原作者、「西部戦線異状なし」の脚色者たるマックスウェル・アンダー ソンが書卸したもので、「たそがれの女」「十仙ダンス」のジョー・スワーリングが脚色し「百万円貫ったら」「グレイト・ガッポ」のジェームズ・クルーズが監督に当り、「グレイト・ガッポ」「海魔」のアイラ・モーガンが「アリゾナ(1931)」「ギャングの娘」のテッド・テズラフと共同撮影した。主役は「リリオム」「ドクターX」のリー・トレイシーが勤め、「狂乱のアメリカ」「夜毎来る女」のコンスタンス・カミングス、「暴走する悪魔」「街のをんな」のアラン・ダインハート、舞台俳優のウォルター・コノリーが共演している。

ストーリー

インディアナ州から選出された少佐の下院議員バトン・グウィネット・ブラウンは 議会廓清の志を抱いてワシントンに向ったが、その車中で当時著名な上院議員ワイリイの孫娘アリスと知り合った。ワシントンに着くとブラウンは先づ手始めに、買収に依って自分を当選させてくれた同州選出の古参議員ケレハーからの一切の指園を拒絶し、偶然出会った欧州大戦中の同僚ビーフに連れられて恩給村を訪れ、手酷しい彼らの攻撃を受け乍ら議会廓清デモの第一声を発した。ブラウンがワシントンに来て最初に会いたかったのは 彼の幼児の友であり、現禁酒局長のティルデンだったが、彼は当時政府の要路者を買収し、警察ですら手を出せぬ黒幕の人物ノートンに詰腹を切らされ、ノートンの一切の悪事をブラウンに書き送って自殺した後だった。やがて政府の要路者が会合するクラブでアリスに彼の祖父ワイリイとノートンに紹介された。ブラウンはケレハーの世話でノートンに紹介された。ブラウンはケレハーの世話でノートンの子分になることになっていたのであるが彼はティルデンの手紙をノートンに見せ、ひそかに挑戦した。議場でブラウンは満場一致で通過しようとした一将軍の建像予算案に反対し、その予算案が如何なるものか、その将軍が如何なる人物かを明らかにし、議案を遂に否決させノートンの悪らつな計画を見事に暴いた。したがってブラウンはノートン一派の上院下院議員に睨まれ、次で議員を失格させられて了った。正義を振りかざして孤軍奮闘するブラウンの身の危険をアリスもワイリイも心配したが、ブラウンは彼らの進言を退け、殊にワイリイすらがポーカーという手でノートンに買収されていることを指摘した結果、彼女等と喧嘩別れになって了った。その後間もなく、正義感の強いワイリイは自分がポーカーでノートンを負かすことによって買収されていたことを知り、ノートンの悪事をあばき、自ら進んで法の裁きを受けようとしたが、ノートンの廻し者に毒殺されて了った。ワイリイの死に就いて一切を知っていたのはブラウンで議員を失格させられた以上ノートンの悪事をきれいにあばいて議会の廓清を図るより仕になしと決心し、その時すでにブラウンは正義に目覚めていた恩給村の軍人たちの力を借り、手足の如くに動かしてノートンのワイリイ毒殺の確証を挙げた。ワイリイの告別式の日、嘆くアリスを慰め乍ら、帰路についたノートンは恩給村に拉致されて、始めて運転手がブラウンの廻し者だということに気がついたが、時すでに遅かった。ワイリイ毒殺の生々しい証拠とティルデンの手紙をブラウンにつきつけられ、進退谷まったが尚も彼を買収しようとして一蹴され、遂にティルデンが用いたピストルで自決した。かくしてノートン一味は撲滅され、アリスも偉大な少状政治家ブラウンの正義に打たれ、その懐に抱かれたのであった。

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作品データ

原題
Washington Merry Go Round
製作年
1932年
製作国
アメリカ
配給
パラマウント支社
初公開日
1932年
製作会社
コロンビア映画


[c]キネマ旬報社