牧童と貴婦人:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
牧童と貴婦人
牧童と貴婦人
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牧童と貴婦人

1938年公開
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「マルコ・ポーロの冒険」「青髭8人目の妻」のゲイリー・クーパーと「この三人」「市街戦」のマール・オベロンが主演するサミュエル・ゴールドウィン作品で、原作はレオ・マッケリーとフランク・R・アダムスが協力して書卸し、「恋の挽歌」「嵐の三色旗」の脚色に参与したS・N・ベールマンと「シカゴ」「四人の復讐」のソーニャ・レヴィーンとが協力脚色し、「市街戦」「ホノルル航空隊」のH・C・ポッターが監督に当り「デッド・エンド」「市街戦」のグレッグ・トーアンドが撮影したもの。助演者は「からくり女王」「作家と御婦人」のバッシー・ケリー、「テキサス人」「膝にバンジョウ」のウォルター・ブレナン、「山の法律」「北海の子」のファジー・ナイト、「夜はパリで」のメイベル・トッド、「素晴らしい休日」のヘンリー・コルカー、「黄昏(1938)」のハリー・ダヴェンポート等である。

ストーリー

アメリカ上院議員ホレース・スミスの一人娘メリーは生来のお転婆だった。ある夜呑気者の伯父ハンニバルに伴われ、ナイトクラブで出かけると、運悪くその店に警察沙汰が起ってメリーは新聞種にされたので、父親は噂を恐れて彼女をフロリダの別荘へ追いやった。時候外れのフロリダには避暑客もなく、メリーは退屈のあまり、女中のケティーとエリーに案内されて、町に来ている地方廻りのカウ・ボーイの競技見物に出かけた。そこで彼女たちは3人の牧童と知合になった。メリーは兼て女中から男を信用させる方法を聞いていたので、面白半分に自分の相手として選んだ無口で背の高いストレッチに近づいた。そして自分は親兄弟を養うために女中をしていると偽って彼の同情をひき、別荘の主人が留守だからお台所で女中ばかりの宴会を開くと言い、ストレッチを始めシュガーとバズの3人を招待した。そしてその席からストレッチを連れ出して2人きりになったメリーは、すっかり彼をロマンチックな気持にさせて彼の心を奪った。翌朝彼はテキサスへ出船する前に、メリーを訪れて結婚を申込んだ。面喰った彼女は昨夜のことを冗談だと言ったので、ストレッチは彼女をプールの中へ投げ込んで立去った。ところがメリーも心では彼を忘れかねていたので後を追って船へ乗込み、船中で2人は結婚したが、自分をお手伝いと信じている彼に本当のことを打明ける勇気はなかった。彼女が小屋住いの生活に弱っているのを見たストレッチは、モンタナの新居ができるまで一時フロリダへ帰しておいた。その時彼女の父親は大統領選挙の候補者に指命されることを望み、別荘で政治家を集めて宴会を催すこととなり、メリーはその接待をしなければならなかった。野心家の父は娘の結婚を聞いて驚いたが、ともかく自分の望みが達せられるまで、それを秘しておいてくれと頼む。ストレッチは彼女の帰りが遅いので、わざわざフロリダへ迎えに来た。そのためすべてのことは解ってしまい、宴席にいた政治家から物笑いの種にされたので、彼は上流社会の不真面目を痛罵し、憤然としてモンタナへ帰った。ところが彼が故郷へ帰ってみると、そこにはメリーの同情者であるハンニバルに説伏せられた父親が、政界を引退してメリーとその伯父の3人で先廻りをしてストレッチの帰りを待っていた。

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作品データ

原題
The Cowboy and the Lady
製作年
1938年
製作国
アメリカ
初公開日
1938年
製作会社
ユナイテッド・アーチスツ映画


[c]キネマ旬報社