マザー・マクリー:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
マザー・マクリー
マザー・マクリー
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マザー・マクリー

1928年公開
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リダ・ジョンソン・ヤング女史作の歌謡及び物語りに基づいてガートルード・オール女史が脚色し、「3悪人」「青鷲」等と同じくジョン・フォード氏が監督したもので、主役は「ステラ・ダラス(1925)」「肉体の道」等出演のベル・ベネット嬢が演じ、「栄光」「カルメン(1927)」等出演のヴィクター・マクラグレン氏、「悲恋の楽聖」「ボー・ジェスト(1927)」等出演のニール・ハミルトン氏を始め、コンスタンス・ハワード嬢、フイリップ・デ・レシー君、エセル・クレイトン嬢、テッド・タツクナラ氏等が助演する母性愛を描いた映画である。

ストーリー

アイルランドのとある漁村にエレン・マツクビユウという募婦があった。彼女は力と頼む良人が溺死したので一子ブライアンを抱えて途方に暮れたが、遂に決心して故郷を後に新天地アメリカへ向かうことにした。その途中キルケニーの大男と、ウエツクスフォードの竪琴弾きと、マンスターの一寸法師との3人からなる曲芸団の一行に遭い、彼らの親切で船着場まで送ってもらった。かくてエレンはニューヨークに着いたが足手纏いの子供連れの彼女を雇ってくれるところはなかった。その時エレンに恋したキルケニーの大男が後を追って渡米し、曲芸団の足なし女になってくれと勧めたので、背に腹はかえられず彼女は15ドルの週給で雇われた。彼女はブライアンを立派な人間にしようと、身分を隠して上流社会の子女が学ぶ学校に愛児を入学させた。ところがその学校で曲芸団見物を催し、校長のヴアン・スタデイフォード女史は、エレンが足なし女を演じていることを発見した。かくてブライアンはエレンの許へ返された。しかし女史も教え子に対する愛から、将来母子の名乗りをせぬという条件でブライアンを自分の養子にした。愛児のために承諾したエレンは、希望無き世を儚なみ幾度か死を決したが、大男は彼女を慰めて死を思い止まらせた。歳月は流れブライアンは青年紳士となった。その頃エレンは幾辛惨を味わった末富豪カッティング家の令嬢付き召し使いとなっていた。そして数奇な運命はブライアンを令嬢エジスの恋人たらしめた。立派な我が子の姿を見るにつけ名乗り得ぬ母の胸は苦しかった。若き二人の婚約披露の夜、アメリカは世界大戦に参加した。男子と生まれたブライアンも出征した。彼がエジスに別れを告げに訪れた時、戦いに行く我が子に母としての別れをなし得ぬエレンの断腸の思いは、ヴアン・スタデイフォード女史の心を動かした。彼女はエレンとブライアンとに母子の名乗りをさせ、別れを惜しませた。平和克復の日ブライアンは目出度く無事に凱旋し、母の祝福を受けてエジスと結婚した。

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作品データ

原題
Mother Machree
製作年
1928年
製作国
アメリカ
配給
フォックス支社
初公開日
1928年
製作会社
フォックス映画


[c]キネマ旬報社