摩天楼の巨人:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
摩天楼の巨人
摩天楼の巨人
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摩天楼の巨人

1930年公開
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「巨人」に次ぐジョージ・バンクロフト氏主演映画で、「サラアと其の子」の脚色者ゾー・エイキンス女史作の舞台劇に基き、「黄金の世界へ」「知られぬ人」のウォルデマー・ヤング氏と「ハニー」「ダミー」のハーマン・J・マンキーウィッツ氏とが共同脚色し、「ウォール街の狼」「フーマンチュー博士の秘密」のローランド・V・リー氏が監督、「恋のデパート」「青春の幻想」のハリー・フィッシュベック氏が撮影したものである。助演者には「巴里酔語」「暗黒街のローマンス」のメアリー・アスター嬢と「サラアと其の子」「嫉妬」のフレドリック・マーチ氏とを始め、スタンリー・フィールズ氏、ローフォード・デイヴィッドソン氏、ベン・ヘンドリックス・ジュニア氏、ポール・フィックス氏、子役デイヴィット・デューランド君、フレディー・バーク・フレデリック君等が顔を揃えている。

ストーリー

イタリア生れのジョー・フォルヂアティはニューヨークで建築請負業をして成功し、摩天楼王といわれる程の信用と富とを獲た。しかし彼は母国から移民して来た時借りたニューヨーク東部の安宿に老いた母親と息子のジョーイと3人で質素に暮していた。或日ジョーは無頼漢で労働争議を食い物にしているメンディノが紛紜を起した為にジョーが請負うことになっている大きな仕事がお流れになりかけていることを知り、早速単身メンディノの許に押掛けてメンディノを撲ちのめして手を引かせ問題の契約を成立させた。ジョーは此の事で社交的に地位の高い人々と会い自分も金持ちらしく振舞うべき必要を感じ、顧問弁護士ウィンダムの紹介で社交界の花形ミミ・ハウエル夫人の晩餐会に出席した。彼は美しいミミに心を奪われたが、彼女もこの礼式作法を知らない野人に興味を覚えた。ジョーはミミが良人ドワイトとの間にジャッキーという息子までありながらドワイトが浮気をするために別居していて遠からず離婚するということを聞いた。メンディノはジョーがハウエル夫人に惚れていることを知り復讐の機を覗い、腹心のスリップをジョーの運転手に住込ませた。一方ミミはジョーと結婚することは各自の社交的立場から考えて不可能と思いジョーに絶交を申込んだ。ジョーはミミに自分が無くてはならない者であることを自覚させる最後の手段として、ミミの愛児ジャッキーをスリップに誘拐させた。ミミは果してジョーの許に電話をかけてジャッキーを探し出してくれと頼んだ。ジョーはスリップを促してジャッキーを連れに行くとジャッキーのみならず自分の愛児ジョーイもメンディノの手中にあることを知った。メンディノは何れか1人だけしか返さないと言うので、自分の過ちを悟ったジョーは我児を犠牲にしてジャッキーをミミの許に返して貰った。しかしジョーもさる者相手の隙を見てメンディノとその片腕スラッタリーを倒してジョーイと共に虎口を脱した。そしてミミとドワイトとが仲直りしたことを知ってミミと結婚することを思い切ったジョーは愛児と老母との自由な幸福な生活に再び戻った。

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作品データ

原題
Ladies Love Brutes
製作年
1930年
製作国
アメリカ
配給
パラマウント支社輸入
初公開日
1930年
製作会社
パラマウント映画


[c]キネマ旬報社