村の医者:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
村の医者
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村の医者

1927年公開
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「沈黙(1926)」「東へ向く三つの顔」等と同じくルパート・ジュリアン氏の監督作品で、「我れ世に誇る」と同じくルドルフ・シルドクラウト氏が主演する映画である。イゾラ・フォレスター女史とマン・ペイジ氏との合作した舞台劇を、ビューラー・マリー・ディクス女史が脚色し、バートラム・ミルハウザー氏が総監督に当たった。ジュニアー・コーラン君、ヴァージニア・ブラッドフォード嬢、フランク・マリオン氏、サム・ド・グラッス氏、グラディス・ブロックウェル嬢、等が助演する。

ストーリー

ニュウ・イングランドのある村にアモス・リンカーという老いた医者がいた。彼はその村の慈善家アイラ・ハーディングの建てた新病院の院長になりたいという希望と、アイラの妹アビーと結婚したいという希望と、2つの希望を持っていた。恋人のアビーも彼の成功の日を楽しみに待っていた。アイラの倅ジョーは、暗い過去を持つ女ジョーンズの娘オパールを愛していた。が、ジョーの父は頑固に彼らの結婚を許さず、オパールの母に娘をつれて村を去れといいだした。母は己れが子供等の前途に妨げとなる事を思い自殺した。アイラはオパールとその弟サードを虐待したが、リンカーはその時、大に孤児達の為に尽くし、ジョーとオパールとを結婚せしめた。結婚した二人は山の小屋に新家庭を営んだ。アイラはリンカーを差しおいて、院長に町の医者を連れて来てしまった。リンカーはアビーと悲しく別れを告げる事となった。その時、ジョーが山で大怪我をして、サードが村の医者を呼びに来た時、恐ろしい大吹雪が起こった。新院長は、嵐が激しい事を理由にしてサードの招きを断った。リンカーは見るに見かねて物凄い吹雪を衝き、年老いている身を励まして勇ましくジョーを助けに出かけて行った。山の小屋の中ではジョーが呻いている。オパールは寒さを防ぐために薪を探しに出た。が激しい雪のために、彼女は道に迷う。おりから、小屋の煙突は強風のために火を失した。ジョーの命が危ない時に、リンカーはオパールを連れて到着し、ジョーを救った。そして彼は全力を尽くして彼らを村へ連れ戻った。春が来る頃、ジョーは父に許される身となった。が、リンカーはその後、身体衰えて回復しそうもなかったが、なお医者であるという責任感から、ふとした事から、また立ち上がる様になった。そして彼はやがて永年の望みの院長となることができた。アビーとの結婚も近く挙げられることになるであろう。

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作品データ

原題
The Country Doctor
製作年
1927年
製作国
アメリカ
配給
ヨーロッパ映画社
初公開日
1927年
製作会社
パテー・ドミル映画


[c]キネマ旬報社