目覚め(1928):映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
目覚め(1928)
目覚め(1928)
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目覚め(1928)

1928年公開
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サミュエル・ゴールドウィン氏提供の作品で、ヴェルマ・バンキー嬢がロナルド・コールマン氏と別れてからの第一回主演映画である。原作はシナリオ・ライターとして著名なフランセス・マリオン女史が書卸したもので、それを「万事円満」「ライラック・タイム」と同じくケイリー・ウィルソン氏が脚色し、「肉体の道」「決死隊」の監督者ヴィクター・フレミングス氏が監督したものである。バンギー嬢の相手役はウォルター・バイロン氏が特に迎えられ務めるほか、この主役二人を助けて「テムペスト(1928)」「暴力団(1928)」主演のルイ・ウォルハイム氏が重要な役を演じている。

ストーリー

平和なアルサスのプレ・オドルの村に祖父と二人きりで住む美しい娘マリ・デュクローは近隣の若者達の憧れの的であったが、誰一人としてその愛をかち得たものはなく、祖父が選んだ村一番の富裕な農夫レボルドでさえ、彼女の機嫌を買うのは困難であった。年に一度の祭壇の前日、伯爵カール・フォン・ハーゲン中尉に引率された軍隊が演習にプレ・オドルの村に入って来た。中尉はマリの美しさを見、祭日を機会に、嫉妬に燃えるレボルトの眼前で、露骨に彼女に媚を呈した。マリはそれに一度は怒って見せたが、それは元より彼女の本心ではなく、二人はお互いに言葉を交わすようになった。中尉は元来は遊びなのであったが、マリの純真な心に今はその汚れた心を洗い清められていた。中尉の滞在の最後の日、マリは中尉の乞いを入れて人目を忍んで中尉の部屋を訪れた。が、この事は忽ち村の噂となり、レボルト始め村人はマリの住家に押し寄せ、祖父は屈辱と怒りの為に憤死した。マリも村人達に石を投げられ、レボルトには鞭で打ちすえられた。その後、マリは自殺したものとして村人達には知られていたが、折柄、世界大戦が突発し、フォン・ハーゲンは今は大尉として戦線に至り、付近の尼院に危険を報じた時、そこで思いがけなく彼は尼僧になっているマリを見出して驚いた。昔に勝さる思慕の情に大尉の胸は燃えた。が、既に尼となれるマリはその言葉を聞き入れない。翌日大尉は再び尼院を訪れ、尼僧を立退かせた。その時、彼は重傷を負って倒れたが、さすがに昔を思って立ち去り得ずマリはその看護に務めた。そこへ通りかかったのは今はフランス軍に軍曹となっているレボルトであった。彼は大尉を見て昔日の怨みをはらさんとした。が、相抱くマリと大尉との姿を見た時、彼はその恋の打勝ち難き高さを知った。そしてレボルトは二人を安全にドイツ軍の方へと逃れさせ、自らは致命傷を受けて、声高らかに笑いつつ絶命した。

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作品データ

原題
The Awakening
製作年
1928年
製作国
アメリカ
初公開日
1928年
製作会社
ユナイテッド・アーチスツ


[c]キネマ旬報社