メリケン波止場:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
メリケン波止場
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公開日不明
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デニソン・クリフト氏の書き下ろしのストーリーにより、「沈黙(1926)」「東へ向く三つの顔」等と同じくルパート・ジュリアン氏が監督した。アメリカの帆船が海上権獲得のために争った時代の物語を取り扱った映画である。脚色者はギャレット・フォート氏とガーネット・ウェストン氏の2人。主役は「ヴォルガの舟唄」で共演したウィリアム・ボイド氏とエリノア・フェアー嬢とで、これを助けて「滑れケリー」出演のジュニアー・コーラン君と「地獄極楽」「大自然を敵として」出演のウォルター・ロング氏とが重役な役を演ずるほか、ジュリア・フェイ嬢、バー・マッキントッシュ氏、クラレンス・バートン氏、等も出演している。ちなみにこの映画はシー・ガードナー・サリヴァン氏監修のもとに製作せられた。

ストーリー

ボストンの船舶建築家トマス・ウィンスロウはずっと前から新式の快走帆船を作り、その快速力もって海上における貿易に革命をもたらさんと計画していた。そしてニュウ・イングランドの同業者達と共にワシントン政府にその助力を求めた。が、それが退けられたので、彼は己の所有するものを全部抵当に入れて帆船を作った。この帆船は「ヤンキー・クリッパー」と命名せられ息子ハルに率いられ、ボストン港より処女航海に出でた。一方、イギリスにおいては船舶建築家達はウィンスロウの考案したものと類似のものを、大英国政府援助のもとに作った。このイギリス船とヤンキー・クリッパーとは中国のフー・チョウの港で遭遇した。2船は互いに中国と茶の取り引きを求めに来た。イギリス船の持ち主ハンティントンの娘ジョセリンは4年前婚約し今現に中国にいるリチャードに会いに来たのであったが、リチャードはそれにもかかわらず他の女とよからぬ会合を続けていた。そのうち、ジョセリンが中国の乞食達に襲われたのをハルが救ったことから、2人は互いに憎からず想い合う仲となった。中国の商人は、一計を案じ、イギリス、アメリカ2船に茶を積ませ、それを同時にフー・チョウから出帆させ、最初にボストンに到着したものに茶の取り引き権を与える旨を提議した。いよいよ2船の出帆間際、ジョセリンとリチャードとはヤンキー・クリッパーに暇乞いに行った。この時、ハルはジョセリンと己との間を結ぶ愛の絆の強さを感じ、2人を己が船に乗せたまま、出帆した。イギリス船はそれを激しく追跡した。激しい競争と、困難との後、ヤンキー・クリッパーはボストンにイギリス船に先立って入港した。その頃には、リチャードの頼み難き人間たることがジョセリンに明らかになっていた。そして彼女はハルと共にいる幸福を感じていた。

映画レビュー

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作品データ

原題
The Yankee Clipper
製作国
アメリカ
配給
欧米映画社
製作会社
パテー・ドミル映画


[c]キネマ旬報社