モンテ・カルロの女:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
モンテ・カルロの女
モンテ・カルロの女
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モンテ・カルロの女

1932年公開
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クロード・ファレール、ルシアン・ネポティ合作になるストーリーから「民衆の敵」「ハリウッド盛衰記」のハーヴェイ・シュウが脚色し「氷原の彼方」「狂へる天才」のマイケル・カーティズがメガフォンを握った映画で、主演者はドイツから招かれたリル・ダゴファー。助演者として「戦争と貞操」「光に叛く者」のウォルター・ヒューストン、ウォレン・ウィリアムス、ジョージ・E・ストーン、「速成成金」のジョン・レイ、ロバート・ワーウィック、オスカー・アッフェルが顔を出す。カメラは「無冠の帝王」「戦争」のアーネスト・ホーラーが担任している。

ストーリー

美しくて異国的な女ディヤナは以前はモンテ・カルロにいてブールバールの華であったが不図縁あって船長のコルレーと結婚した。がコルレーは不幸にも始終海に出て彼女は弧閨の寂しさを味わねばならなかった。ある日巡航から艦が帰ってきたがディヤナが戸口に迎えたのは夫ではなく、その使者として来た、以前彼女を愛していたドルテル中尉であった。彼は乗組員の家族や婦人たちのため艦上で開かれる舞踏会にディヤナにも来るようにという艦長の伝言をもたらしたのである。ところが舞踏会が開かれ、縁半ばに達した頃、突然戦線が布告され、賓客を退艦せしめるようにという命令がコルレー艦長に下りた。ディヤナは怒って彼女の単調なる生活の不満をドルテルに洩らす。ドルテルの船室でディヤナが語っている時ブランブール少佐がやってきたのでディヤナはすぐ身を隠したが少佐は婦人がいた気配を推知してその部屋から出ようとしなかった。そのうち艦は技錨して出港してしまう。それで彼女の退艦は不能の余儀なきにいたった。途上、艦は一隻の怪船に出会するが味方の信号をしたのでドルテルは何だかその船の正体を知らずにいた。ブランブールはその信号の意味を知っていた。ところが艦は突如該怪船から砲撃をうけた。交戦が続いた後、両艦とも沈没してしまう。甲板に服務中のドルテルの命により水夫ル・デュクは首尾よくディヤナを救った。コルレー艦長は敵艦を射程距離に入れしめたというので軍法会議に附せられる。彼は敵艦が味方の信号をしたこととその信号は数時間前に発表されたものであることを述べたが、その信号を見たと証言する者がいないので取り上げられない。ブランブールはコルレーを陥入れようとして故意に信号を見なかったと述べる。ドルテルは負傷の身を推して法廷に現れ、彼とブランブールが信号を見たことを言うが、それも証人となるべきはディヤナ一人しかないので突込んだことが言えない。ディヤナは軍人としての良人の名誉のために自分がその場にいて信号を見たことを証言する。ブランブールは彼女とドルテルが不倫な行為にあったように述べ始めたのでドルテルはカッとなって彼を射殺してしまう。ディヤナは身を挺して良人コルレーの無実の罪を償うことが出来た。しかし彼女は良人の疑惑をとくことは出来なかった。しばらくの後、彼女の姿は再びモンテ・カルロの歓楽境に現れた。自分の名声が転落したことを彼女は嘆いた。しかし武人コルレーの雪辱を衷心から喜んだのであった。

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作品データ

原題
The Woman from Monte Carlo
製作年
1932年
製作国
アメリカ
配給
ワーナー・ナショナル社
初公開日
1932年
製作会社
ファースト・ナショナル映画


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