歌の翼:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
歌の翼
歌の翼
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歌の翼

1935年公開、ミュージカル
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「恋の一夜」に次ぐグレイス・ムーア主演音楽映画で、同じくヴィクター・シェルツィンゲルが監督に当たったもの。原作もシェルツィンゲルが書き下ろし、脚色には「ますらを」「俺は善人だ」のジョー・スワーリングが「わたしのすべてを」「激浪」のシドニー・バックマンと協力し、主題歌はシェルツィンゲルが作詞し、ガス・カーンと共同して作曲した。歌劇場面はボストン歌劇座の演出者だったガエノタ・メローラが指揮している。撮影は「恋の一夜」「その夜の真心」のジョゼフ・ウォーカーの担当。相手役は「奇傑パンチョ」「男の世界」のレオ・カリーロで、ミュージカル・コメディーのテナー歌手マイケル・バートレットを始め、劇界から映画入りした新人ロバート・アレン、「恋の一夜」「今宵も楽しく」のルイ・アルバーニ、「砲煙と薔薇」のダグラスダムブリル、「若草物語(1933)」のスプリング・バイントン、全て二枚目だったサーストン・ホール等が助演する。

ストーリー

ニューヨーク社交界の花形マーガレット・ハワードは破産して、家財は競売に付せられた。歌劇狂で骨董好きの賭博師コレーリは競売場に来て、マーガレットが美声の持ち主であることを知り、彼が経営するカフェ「銀の靴」の歌手となってくれと頼んだ。ところがジャズ好みの常連は彼女の本格的な歌い方が判らず、嘲罵を浴びせた。憤慨したコレーリはお客をたたき出した為「銀の靴」は潰れてしまう。これにくっせず彼は大カフェを買い、「ラ・マルガリータ」と命名して、大仕掛けでマーガレットの歌を聞かせ大好評を博した。マーガレットを愛して度々求婚している若い富豪フィリップ・キャメロンが彼女を口説き落とすことを、彼女に愛を感じているコレーリは恐れ、2人の間を阻んでやろうととした。そして彼女の心を得るため、コレーリは彼女をニューヨークメトロポリタン歌劇座の舞台で歌わせようと計画した。声楽教師ボニーに彼女に歌を本格的に習わせたうえ、コレーリはカフェで「ラ・ボエーム」のミュゼッタ・ワルツの場を上演した。これを見てメトロポリタン歌劇座のマネージャー、モーリッツィオはマーガレットを歌劇座の舞台に立たせる事を承知した。しかし此の時にはコレーリは無茶苦茶に金を費やした為無一文となっていた。あまつさえキャメロンはコレーリに社交界婦人と賭博師の不釣り合いを説かれて、マーガレットを断念せねばならなかった。彼はやけ酒を煽り、賭博には負けて1万5千ドルの借しが払えず失神してしまう。いよいよマーガレットがメトロポリタンの舞台で「ラ・ポエーム」を歌う日が来た。その日コレーリの腹心ルイジに伴われてコレーリを訪ねた彼女は、彼女が真実愛しているのはコレーリであると告げた。そしてコレーリの借りは黙って払ってやった。キャメロンも男らしく身を引いた。コレーリは愛するマーガレットが歌うミミのアリアに心から陶酔し、いつまでも拍手を送った。

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作品データ

原題
On Wing of Song
製作年
1935年
製作国
アメリカ
初公開日
1935年
製作会社
コロムビア映画
ジャンル
ミュージカル


[c]キネマ旬報社