楊夫人の死:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
楊夫人の死
楊夫人の死
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楊夫人の死

1935年公開
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「朱金昭」「上海特急」のアンナ・メイ・ウォン、「奴隷船」「嵐の三色旗」のエリザベス・アラン「十三日の金曜日」「男装」のエドモンド・グウェン、「来るべき世界」「都会の雷鳴」のラルフ・リチャードソン、ジョン・ローダー、ジョージ・カーゾン等が共演する映画で、ジョセフ・ハーゲシーマー作の小説に基づいて劇作家からハリウッドへ移った故マーティン・ブラウンがゴードン・ウェルズリーと協力脚色し、「港に異常なし」「男性No.1」のJ・ウォルター・ルーベンが監督に当たり、ロバート・G・マーティンが撮影したものである。

ストーリー

ブリストル港の船主ジェレミイの設立したアミドン父子商会は、長男のウィリアムが父に代わって実権を握り、弟ガーリットがそれを助けている。弟は紹介持船ノーチラト号の船長として、絶えず海を舞台に活躍していた。彼は、昔商会の船員で今は運輸業を営んで失敗しているバージル・ダンサックの孫娘ネティーと親しかったが、バージルは二人の仲を喜ばなかった。ガーリットは失望したまま船に乗って東洋へ出発した。それから1年後、ネティーの叔父エドワードが上海から帰ってきて、ジェレミイにガーリットの船が期限に遅れて商売に失敗したと告げた。心配したジェレミイは20年来の不和を解くためバージルを訪れたが相手にされなかった。しかしそれは誤解だった。まもなくガーリットは東洋から貨物を満載して帰ってきた。そして彼は満州貴族の娘楊を妻として一同に紹介した。家族のみならず町の人々も、楊夫人を蔑みの眼で見たが、彼女の典雅な挙動にやがて人々はそうした感情をなくしていったが、ウィリアムとガーリットの仲は次第に遠ざかっていくのみだった。秘かにガーリットの帰りを待ちわびていたネティーの悲しみは大きかったが、彼女はそれを心に押し包んでいた。ある時偶然に書類の中からウィリアムが数年間秘密に阿片密輸に従っていたのを知ったジェレミイはひどく心を悩まし、そのために体を悪くしてこの世を去った。兄弟の仲はついに爆発しガーリットは妻と一緒に東洋に行こうと決心した。その時エドワードが来て、ネティーが負傷してガーリットに逢いたがっていると告げたので彼はすぐに出かけた。楊に恋していたエドワードはその後で狂気のごとくなって彼女を意に従わせようとしたが、楊は無事に危機を免れた。彼女は一人でネティーに会った。そして彼女とガートリットが心から愛し合っていることを知った。楊は嫉妬に狂わんばかりだったが、ガーリットの幸を祈って彼女は静かに己れの命を絶った。異国の女の美しい犠牲の上に結ばれて、ガーリットとネティーはまもなくこの港から手を携えて出発した。

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作品データ

原題
Java Head
製作年
1935年
製作国
イギリス
初公開日
1935年
製作会社
ファースト・デビジョン映画


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