汚れた顔の天使:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
汚れた顔の天使
汚れた顔の天使
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汚れた顔の天使

1938年公開
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「太平洋攻防戦」「無限の青空」と同じくジェイムス・キャグニーとパット・オブライエンが共演する映画で、「濡れた拳銃」のローランド・ブラウンが書き卸し、「夜はパリで」のウォーレン・ダフとジョン・ウェックスリーが共同脚色。「4人の姉妹」「結婚スクラム」のマイケル・カーティズが監督、「夜はパリで」のソル・ポリートが撮影したもの。助演者は「デッド・エンド」のハンフリー・ボガート及び6少年、「忘れがたみ」のアン・シェリダン、「サブマリン爆撃隊」のジョージ・バンクロフト等である。

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ストーリー

貧民窟の少年ロッキーとジェリーは貨物列車に忍び込んで、積んであった万年筆を盗んで逃走を企てたが、ジェリーはうまく逃げたけれどもロッキーは捕らえられて感化院へ送られた。これが2人の運命の岐れ路であった。何年か経って、今は押しも押されぬギャングの頭目となったロッキーは、刑務所を放免されて久し振りに世間へ出て来た。刑を受けたのも弁護士フレージャーをかばう為で、ロッキーは彼に10万ドルの金を預けておいた。昔の古巣へ帰ったロッキーは、今では牧師となって貧民窟の少年達を指導しているジェリーに会った。ジェリーは彼に下宿の世話をしてくれたが、そこでロッキーは幼友達のローリーに会った。ある日彼が近所を歩いていると6名の不良少年が金入を奪って逃げたが、彼等の隠れ場は丁度昔のロッキーの隠れ場と同じだったので難なく彼等を見つけ出して取り戻す。彼が何者であるかを知った少年達は、たちまちロッキーを偶像のように崇拝する。悪辣なフレージャーは悪徳政治家のキーファーと結託し、ロッキーを殺して10万ドルを横領する計画をたてた。ロッキーは危うく虎口を脱れて逆にフレージャーの事務所へ乗り込み、市の役員が悪党と結託している事実を証明する書類を手に入れる。尻尾を握られた悪党一味は止むなくロッキーをキーファーの経営するナイトクラブの共同経営者にして抱き込み、ローリーをもクラブの女将にする。これを知ったジェリーは市を浄化する決心をし、大新聞の助けを借りて郭清運動を開始する。ロッキーはフレージャーとキーファーが再び彼を裏切ろうとしているのを知り、激怒して2人を射殺し、警官と渡り合いながら倉庫の中に包囲される。壮烈な射撃戦が開始され、催涙弾が投げ込まれる。ジェリーは彼を自首させるために単身中へ入った。ロッキーはジェリーを楯にして逃走しようとしたが負傷して捕縛され、遂に死刑を宣告させた。獄の中にあっても平然たるロッキーの新聞記事は、いよいよ少年達の崇拝を強める。悪影響を心配したジェリーは、ロッキーに面会して少年達を救うため処刑の際、卑怯者のように振舞ってくれと頼むが彼は一笑に附した。しかし従容として電気椅子に進んだロッキーは、突如泣き声を上げて卑怯な態度を示したので、それを新聞記事で読んだ少年達は始めてギャングの尊敬に値せざる事を感ずる。ロッキーの本当の勇気を知っているのは、ジェリーとローリーの2人だけであった。

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作品データ

原題
Angels with Dirty Faces
製作年
1938年
製作国
アメリカ
配給
ワーナー支社
初公開日
1938年
製作会社
ファースト・ナショナル映画


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