ローズバッド(1975):映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
ローズバッド(1975)
ローズバッド(1975)
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ローズバッド(1975)

1976年1月31日公開、パニック
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富豪・要人たちの娘がアラブ・ゲリラに誘拐されたことからおこる政治パニックを描く。製作・監督は「男と女のあいだ」のオットー・プレミンジャー、脚本はエリック・リー・プレミンジャー、原作は文豪ヘミングウェイの孫娘である今年25歳のジョーン・ヘミングウェイとポール・ボンヌカレーヌの共著、共同製作はグレアム・コトル、撮影はデニス・クープ、音楽はローラン・プチジラール、編集はピーター・ソーントンが各々担当。出演はピーター・オトゥール、リチャード・アッテンボロー、クリフ・ゴーマン、クロード・ドーファン、ジョン・V・リンゼイ、ピーター・ローフォード、ラフ・バローネ、アミドゥーなど。

ストーリー

豪華ヨット『ローズバッド』号でサマー・バカンスの航海に出た5人の娘たちが、アラブのテロリストに襲われ、誘拐されたのは、船がフレンチ・リビエラのホアン・ルパンに碇泊していたときだった。サビーヌ・ファルジョーは、ヨットの持主で政商として名高いアンドレ・ファルジョー(クロード・ドーファン)の孫娘。マーガレットの父は英国貴族カーター卿(ピーター・ローフォード)、ガートルードはドイツ人実業家の娘。そしてジョイスの父は合衆国ドノバン上院議員(ジョン・V・リンゼイ)だった。いずれも世界を動かしうる富豪・要人の娘・孫娘たちで、この仔羊たちに狙いをつけたのはハッカムをリーダーとするアラブ・ゲリラの先鋭組織『黒い9月』のメンバーだった。その中の1人キルクバーン(アミドゥー)の手口は残酷で、乗組員たちはアイスピックで音もなく殺され、全裸にされた娘たちは甲板に集められた。その姿をTVカメラがとらえる。数日後、イスラエルの海域にローズバッドが入ってきた。中央情報局幹部ハムレク(クリフ・ゴーマン)とフラム大佐が船内をくまなく捜索したが腐乱した乗組員の死体以外に5人の娘の姿はどこにも見えなかった。一方、パリではニューズウィーク誌記者で実はCIAエージェントのラリー・マーティン(ピーター・オトゥール)がファルジョーの家に呼ばれた。マーティンはアラブ・テロに渡りの付く男だったからだ。彼は自分流のやり方を条件に事件をひきうけた。間もなくテロリストからの脅迫フィルムが送られてきた。第1の条件は、これを西側世界全放送網のゴールデン・タイムに放映すること。さもなければ娘たちは1人ずつ死体となって引き渡されるという。娘たちはゲリラの本拠地コルシカ島に拉致されていた。ヘレンは巧妙な擬装工作の末、パリに戻された。パリ警察ではサビーヌのボーイフレンドで過激派教師のパトリス・チボーが事件の鍵を握る1人として激しい取調べをうけていた。ファルジョーのTVの告白の日、マーティンとヘレンは、ハムレクと接触した。彼によってゲリラ・グループの背後に存在して狂信的に反ユダヤ運動を指揮している英人学者エドワード・スロート(リチャード・アッテンボロー)の姿がうかびあがってきた。マーティンは事件解明の手がかりを得るべく、ハンブルグに飛んだ。ドイツ情報部の旧友シュロスの協力を得て、スロートの密使を追いつめたが、ベルリンの壁でとり逃してしまった。ファルジョーの告白後、マーガレットが解放された。マーティンは警察から釈放されたチボーに会い、彼になりすましてスロートと対決する決意を固めた。パリの夜、どこからともなく組織のメンバーがマーティンに近付いた。長い行程の末、砂漠の真只中でスロートとマーティンは対決した。しかし話し合いは決裂した。マーティンは眼隠しされ、ある所へ連れていかれた。ようやくのことでそこから解放されたマーティンは石つぶを証拠品として持ち帰り、コンピューターにかけた。その結果、それはレバノン付近と判明した。マーティンはイスラエルと協力して、スロートを逮捕した。しかし、テロリストはその直後、ハイジャックという報復手段に出た。

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作品データ

原題
Rosebud
製作年
1975年
製作国
アメリカ
配給
ユネイト映画
初公開日
1976年1月31日
製作会社
シグマ・プロ作品
ジャンル
パニック


[c]キネマ旬報社