ロスト・ツェッペリン:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
ロスト・ツェッペリン
ロスト・ツェッペリン
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ロスト・ツェッペリン

1929年公開
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「嵐に咲く花」「情熱の砂漠」のエドワード・スローマン氏が監督する映画で、原作はフランセス・ハイランド女史及びジャック・ナットフォード氏の筆になったものである。出演俳優は「からくり四人組」「闇を行く女」のコンウェイ・タール氏が主役をつとめ「魔の海」「幻の街」のヴァージニア・ヴァリ嬢、「秘密命令」「好いて好かれて」のリカルド・コルテス氏、「ダイヤモンド強奪事件」「歓楽地帯」のキャスリン・マクガイア嬢、「懐しのアリゾナ」「輝く天国」のデューク・マーティン氏、ウィンター・ホール氏等が助演、キャメラは「嵐に咲く花」「高速度尖端娘」のジャクソン・J・ローズ氏が担任している。

ストーリー

探検家として世界的に有名なホールがツェッペリン飛行船によって南極探険を決行しようという前夜盛大なる送別の宴が張られた。だがホール自身としてはこうして時を過ごすよりも寧ろ家庭にあって静かな最後の一夜を味わいたかった。というのは家には彼の最愛の妻がいたからであった。だがその送別会場で彼は妻ミリアムが探険隊員の1人アームストロング中尉の腕に抱かれている意外な光景を見た。中尉と妻とはホールに見つけられたことを恐れたがホールは別に何も言わなかった。良心に責められた妻は遂に堪らなくなって自分たちの恋を打ち明けホールに離婚を迫ったがホールは探険が終わるまで待てと諭した。翌るくればいよいよ出発の日である。ホールは妻がアームストロングとの別離を悲しんでいることを内心知らぬわけではなかったが世間の手前彼女を抱いて別れを告げた。航空の途上でホールは自分が妻に自由を与えてやる心組でいるとアームストロングに語った。そして中尉の卑怯な行為を責めた。しかし中尉の哀れな心を同情もしたのであった。ツェッペリン飛行船は刻々に南極に近づき、報告はラジオによってホールの家にも伝えられた。だが飛行船が南極圏内にさしかかった際、恐るべき事件が突発した。ガソリンの欠乏と気ままに積った氷の重さに船が難航している所を烈風が襲って船は白雪の山へたたきつけられた。どの方角をむいてもそこは雪ばかりであった。一行は雪の中に途方に暮れてしまった。ラジオの機械は破壊し燃料も食糧も一行の生命を支えるには余りに僅かしかなかった。そこで意を決した指令官ホールは一行を数組に分かち各自を思い思いの方向に向かわせた。そして取り残された2人の男、それはホール自身とアームストロングであった。この時、僥倖にも一隻の飛行機が彼等を発見したがそれには一人だけしか乗れなかった。ホールは無理にアームストロングを乗せた。アームストロングが帰ったのを見て米国はツェッペリン唯一の生存者として歓迎した。彼は取るものも取りあえずミリアムのもとへ急いだが彼女は別人の如き変りようであった。ミリアムは夫やアームストロングの留守中自分が愛しているのは夫であることを悟ったのである。彼女はアームストロングの愛を斥けた。数日後ホールが奇跡的に救助されたという知らせがあった。ミリアムは喜びに満ちて夫を迎えに出向いた。ツェッペリンの南極探険は世間の眼から見れば失敗であったがホールにとってそれは幸福の道への機縁をつくるものであった。

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作品データ

原題
The Lost Zeppelin
製作年
1929年
製作国
アメリカ
配給
東西映画社輸入
初公開日
1929年
製作会社
ティファニー・スタール映画


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