路傍:映画作品情報・あらすじ・評価|MOVIE WALKER PRESS 映画
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1934年公開
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「我等は楽しく地獄へ行く」と同じくシルヴィア・シドニーとフレドリック・マーチが主演する映画で「舗道」「ジェニイの一生」等のシドニー主演映画と同じくマリオン・ガーリングが監督にあたったB・P・シュールバーグ作品である。原作はウィリアム・R・リプマン作の小説で、作者自身と「夜毎来る女」のヴィンセント・ローレンス、「ゆりかごの唄」のフランク・バートス、「美人殺し」のサム・ヘルマンが共同脚色した。助演者は「海の密室」のジャック・ラルー、「獣人島」のカスリン・ハーク、「妾は天使じゃない」のラッセル・ホプトン、「ニューヨークの仇討ち」のノール・フランシス、「新世紀」のブラッドリー・ペイジ等である。カメラは「ジェニイの一生」「三角の月」のレオン・シャムロイの担任。

ストーリー

首になったレヴュー・ガールのリリーはシカゴの伯母の元へ行く支度をして、ふと町はずれで興行中のサーカスへ立ち寄ったばかりにハンドバッグを掻払われてしまった。掻払ったのはテキヤのメイスの相棒スパッツであった。リリーはサーカスの法律顧問リーガンに苦情を言うと、サーカスのマーネジャーのブラッチ・ブラウンが次の興行地シカゴへ行くまで、裸サンサーになれと言った。一応断ったが別に方法もないのでリリーはダンサーになる決心をする。一方メイスは彼女が自分たちの犠牲者とは知らず近づきになった。そして彼女が以外に善良な気質娘だったので女蕩しのメイスは変は真似もせず、心を惹かれた。翌晩興行中、手入れがあり裸ダンサーは皆50ドルの罰金を申し渡された。払わねば半年の懲役だ。メイスはスパッツに命じてブラッチの金を掏り取らせ、リリーの罰金を払ってやった。リリーはサーカスと共にシカゴへ行こうとしたがブラッチに暴行されるのを怖れて下車してしまう。ブラッチはスパッツを拷問して白状させたので、メイスに制裁を加えようとしたが、メイスは素早く進行中の列車から跳び降りた。彼は町へ引き返して定宿の安ホテルに泊まるとそこにはリリーが仮名で泊まっていた。リリーは50ドルの罰金を払う時、町を立ち退く床を条件として釈放されたので一刻も早くシカゴへ立たねばならないが汽車賃がないのだった。今はリリーに心惹かれたメイスは行商をしてシカゴ行きの旅費を作ることとなった。しかし安ホテルをめぐってばかりいたのでは上がりが少ないので、行商人禁制の高級アパートに、リリーをアパート借りに仕立てて行き、潜り込んで売り付ける手を用い、ほとんど旅費もできた頃、ドジを踏んでメイスは警官に捕えられた。彼は差配を撲倒したので暴行及び家宅侵入の罪に問われる。リリーは自分が法定にでると危険であったが、敢然赴いてメイスを弁護した。そして期せずして2人は判事の前で愛を告白し合い、リリーはメイスの出獄を待つと行った。判事は2人の真実な心を見抜いて2人を結婚させてやり、即刻退去すれば放免してやると情ある申し渡しをしたのであった。

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作品データ

原題
Good Dam
製作年
1934年
製作国
アメリカ
初公開日
1934年
製作会社
パラマウント映画 A._B._P._Schulberg_production


[c]キネマ旬報社