盟友シャイア・ラブーフとの絆を『ハニーボーイ』監督が明かす「私の言葉を求めていたような気がします」|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
盟友シャイア・ラブーフとの絆を『ハニーボーイ』監督が明かす「私の言葉を求めていたような気がします」

インタビュー

盟友シャイア・ラブーフとの絆を『ハニーボーイ』監督が明かす「私の言葉を求めていたような気がします」

子役時代から活躍し、「トランスフォーマー」シリーズなどで世界的スターとなったシャイア・ラブーフ。しかし、その私生活は問題行動が多く、逮捕されてしまった経験も…。そんな彼が自らの過去に向き合い、書き綴った脚本を映画化した『ハニーボーイ』が公開中だ。ラブーフの親友であり、本作の監督も務めた映像作家、アルマ・ハレルにオンライン取材を敢行。監督を引き受けた理由、ラブーフとの関係性についても語ってもらった。

【写真を見る】シャイア・ラブーフ、アルマ・ハレル監督、ノア・ジュプの3ショット!
【写真を見る】シャイア・ラブーフ、アルマ・ハレル監督、ノア・ジュプの3ショット!写真:SPLASH/アフロ

14歳でディズニー・チャンネルのホーム・コメディ「おとぼけスティーブンス一家」で人気子役となったラブーフは、着実にキャリアを重ね、現在まで多くの話題作に出演してきた。一方で、過度なプレッシャーからか、アルコールに溺れ、演技にも影を落としていく。そんな時、自動車事故を起こしてしまった彼は、裁判所命令でリハビリ治療としてセラピーを受けることになる。そこでのカリキュラムの一環として、書き上げたのが本作の物語だ。

シャイア・ラブーフは父親がモデルのキャラクターを演じた
シャイア・ラブーフは父親がモデルのキャラクターを演じた[c]2019 HONEY BOY, LLC. All Rights Reserved.

「映画にしなければならないという使命感を感じた」

「最初の草稿を読んだ時、心をグッと掴まれたような感覚でした」
そう語るのは、2011年に発表したドキュメンタリー『Bombay Beach』や次作『ラブ・トゥルー』(16)が高い評価を受け、ポン・ジュノ監督による「2020年代に注目すべき気鋭監督20人」の一人にも挙げられたハレル監督。シュールで幻想的な映像表現を得意とし、独特な美学が映画祭で常に話題になってきた。

シュールで幻想的な映像表現が持ち味のアルマ・ハレル
シュールで幻想的な映像表現が持ち味のアルマ・ハレル[c]2019 HONEY BOY, LLC. All Rights Reserved.

ラブーフとの親交は、『Bombay Beach』を気に入った彼が、ハレルに連絡を取ったことから始まる。意気投合した二人は、共同でミュージックビデオを制作し、『ラブ・トゥルー』ではラブーフがエグゼクティブプロデューサーを務めていた。

「シャイアのことは以前から知っているし、経験したことも聞いてきました。私自身も子ども時代に、アルコール依存症の父と過ごした経験があり(現在は断酒中)、虐待と愛情の結びつきがいかに私たちを定義づけるのか、依存症との戦いは一生続くのか、それらと長く付き合っていく最初の一歩と言える“許し”をテーマに物語を描きたいと思っていました。だからこそ、これは映画にしなければならないという使命感を感じたのです」

シャイア・ラブーフが自らの過去を綴った脚本を映画化した『ハニーボーイ』
シャイア・ラブーフが自らの過去を綴った脚本を映画化した『ハニーボーイ』[c]2019 HONEY BOY, LLC. All Rights Reserved.
作品情報へ

関連作品

  • ハニーボーイ

    3.4
    344
    人気子役の少年が感情的な父親との複雑な親子関係に奮闘し成長していく様を描いた物語
    Amazon Prime Video