「映像研」とも共通項が!大童澄瞳が語る『前田建設ファンタジー営業部』の“アニメ愛”溢れる魅力|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
「映像研」とも共通項が!大童澄瞳が語る『前田建設ファンタジー営業部』の“アニメ愛”溢れる魅力

インタビュー

「映像研」とも共通項が!大童澄瞳が語る『前田建設ファンタジー営業部』の“アニメ愛”溢れる魅力

『前田建設ファンタジー営業部』のBlu-ray&DVDは9月9日(水)発売
『前田建設ファンタジー営業部』のBlu-ray&DVDは9月9日(水)発売[c]前田建設/Team F [c]ダイナミック企画・東映アニメーション

ダムやトンネル、発電所など数々の大プロジェクトに携わってきた実在の企業、前田建設工業株式会社のサラリーマンが、「アニメやゲームの世界に存在する空想上の巨大建造物を、現在の技術および材料で実現するとしたらどうなるか?」をテーマにWEB企画を開始。その第一弾として、アニメ「マジンガーZ」に登場する地下格納庫の建設を受注し、工期や工費を含め、実現を目指して本格的に検討する――という実話を映画化した話題の“積算エンタテインメント”『前田建設ファンタジー営業部』(20)のBlu-ray&DVDが9月9日(水)にリリースされる。

主演を務める『十二人の死にたい子どもたち』などの高杉真宙をはじめ、上地雄輔、岸井ゆきの、本多力ら個性的な面々がファンタジー営業部の社員に扮し、おぎやはぎの小木博明演じる上司の無茶振り(?)に試行錯誤と七転八倒を繰り返しながら、どこまでも真剣に向き合う姿を描く本作。機械の微細な設定にもこだわり、実現可能なレベルまできっちり落とし込んでいる点で、劇場公開時から「映像研には手を出すな!」を思い起こすという観客の声が続出。そこで「映像研」の作者である大童澄瞳氏に本作を観ていただき、『前田建設ファンタジー営業部』の魅力について語っていただいた。

冷静かつドライな主人公ドイを演じる高杉真宙
冷静かつドライな主人公ドイを演じる高杉真宙[c]前田建設/Team F [c]ダイナミック企画・東映アニメーション

「技術屋としての常識を作品に持ち込むというスタンスに共感」

『前田建設ファンタジー営業部』と「映像研には手を出すな!」は、両者ともアニメに対しての半端ない情熱や深い愛がひしひしと伝わってくる作品だ。

「僕もマンガの中で図解をよく描くんですけど、そういう時、『この動きをするためには、もうちょっと強度が必要だな』とか『あんまりアームを伸ばしすぎると、絶対揺れちゃうよね』とか考えるんです。技術屋としての常識を作品に持ち込むっていう行為自体が、『前田建設』という作品の根本にあるんですけど、そこにまず共感できる」と大童さんは言う。

「このくらいの構造物を作ればいいという程度、つまりハリボテで良ければ、全部コンクリートでも作れてしまうわけなんですよね。そういうなかで『きちんと稼働させるなら、この要素は絶対に必要だ』というスタンスで取り組んでいく。映画の中にも『外堀を埋めて』という言葉が出てきましたけど、そういう作り方はすごく理解できますね」

ダムに精通するベテラン社員フワに扮する六角精児
ダムに精通するベテラン社員フワに扮する六角精児[c]前田建設/Team F [c]ダイナミック企画・東映アニメーション

『前田建設』の登場人物のなかで好きなキャラクターは土質担当のヤマダさん(町田啓太)と、ベテラン機械グループ部長のフワさん(六角精児)だという大童さん。「彼らが掘削工事の現場や巨大ダムで、好きなことについて語りまくるシーンには、特に共感しました。物語的には、いかにちゃんと図面を作って、最終的にいくらかかるかまで算出する、っていうのが主題だとは思うんですけど、オタクがどういうものを好んで、自分の好きなものをどのように語るのか、というのも見どころのひとつだと思います」

町田啓太が演じるのは、掘削オタクのヤマダ
町田啓太が演じるのは、掘削オタクのヤマダ[c]前田建設/Team F [c]ダイナミック企画・東映アニメーション

「話したがりのヤマダさんは自分にちょっと近いかもしれない(笑)。まず人に伝えたいことがあって、それを伝えるために言い方をいろいろ変えてみたり、劇中のようにお菓子に例えて語ってみたり…ああいうことは僕もよくするので。そこはちょっと似ているかもなって思います」

■『前田建設ファンタジー営業部』Blu-ray&DVD
9月9日(水)発売
価格:Blu-ray(特装限定版) 6,800円+税、DVD 3,800円+税
発売・販売元:バンダイナムコアーツ

関連作品