「事故物件」「呪いの家」…あなたは住める?ホラーに登場した恐〜い家&部屋たち|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
「事故物件」「呪いの家」…あなたは住める?ホラーに登場した恐〜い家&部屋たち

コラム

「事故物件」「呪いの家」…あなたは住める?ホラーに登場した恐〜い家&部屋たち

家にいることが多いこのご時世。改めて、住まいの重要性に気づいたという人も多いのではないだろうか?もしも、自分の家が過去になにかあった部屋だったら…。そんな恐怖を描いた『事故物件 恐い間取り』が現在公開中。ということで、ホラー作品に登場した恐い家たちを紹介していきたい!

なにかが起こること確定(?)ないわくつき物件たち…

亀梨和也が主人公の芸人、山野ヤマメを演じる(『事故物件 恐い間取り』)
亀梨和也が主人公の芸人、山野ヤマメを演じる(『事故物件 恐い間取り』)[c]2020「事故物件 恐い間取り」製作委員会

まずは『事故物件 恐い間取り』からチェック。”事故物件住みます芸人”として活動する松原タニシによるノンフィクション書籍を原作とした本作。テレビ番組の企画で事故物件に住むことになった売れない芸人の山野ヤマメ(亀梨和也)は、事故物件生活初日から、映像に白い光が映るという不可解なできごとに遭遇。その後も事故物件を移り住んでいくヤマメに不可解な現象が襲いかかり、やがて命の危機にさらされてしまい…という物語が展開していく。

ロフトの手すりには謎の歪みがあり…(『事故物件 恐い間取り』)
ロフトの手すりには謎の歪みがあり…(『事故物件 恐い間取り』)[c]2020「事故物件 恐い間取り」製作委員会

不穏な雰囲気を放つ映画に登場した部屋たち…(『事故物件 恐い間取り』)
不穏な雰囲気を放つ映画に登場した部屋たち…(『事故物件 恐い間取り』)[c]2020「事故物件 恐い間取り」製作委員会

本作には、殺人や自殺など様々な理由で人が亡くなった4軒の事故物件が登場し、どれも不穏な雰囲気を漂わせている。血の跡がついた畳、ペンキで塗りつぶされた風呂場の鏡、煤のような汚れが染みついたキッチンに、不自然に折れ曲がっているロフトの手すりなど、どの家もそのビジュアルからなんとも言えない雰囲気が伝わってくる。

【写真を見る】『事故物件 恐い間取り』に登場する、とても不穏な雰囲気を湛えた一室
【写真を見る】『事故物件 恐い間取り』に登場する、とても不穏な雰囲気を湛えた一室[c]2020「事故物件 恐い間取り」製作委員会

さらには、窓の外に突如黒い影が浮かんだり、防犯用のライトが人もいないのに点滅したりという不審な現象のオンパレード。さらには部屋に住むようになったヤマメも、ひき逃げにあったり、無意識に首を吊ろうとしていたりと命を脅かす危機が。完全にアウトな部屋の数々は、実話に基づいているというから恐ろしい…!

呪いが家の外にも伝染していく…最恐の家

日本の作品からもう一つ、恐い家として外せないのが「呪怨」シリーズに登場する”あの家”だ。ハリウッドリメイクもされているJホラーの代表作は、最近ではあの家のオリジンが明らかになっていくNetflixオリジナルシリーズ「呪怨:呪いの家」が配信され、あまりの恐ろしさに大きな話題を集めた。

”あの家”はその外観から不穏すぎる…!(「呪怨:呪いの家」)
”あの家”はその外観から不穏すぎる…!(「呪怨:呪いの家」)Netflixオリジナルシリーズ「呪怨:呪いの家」全世界独占配信中

「呪怨」シリーズといえば、伽椰子と俊雄の存在ももちろん恐ろしいが、外壁は薄汚れ、周囲には鬱蒼と緑が生い茂り、さらに家に上がれば玄関先は荒れ果て、押入れの扉がガムテープでとめられてたり…と家の異様さも恐怖を盛り上げている。

足を踏み入れた物に呪いをかけてしまうという恐ろしすぎる家(「呪怨:呪いの家」)
足を踏み入れた物に呪いをかけてしまうという恐ろしすぎる家(「呪怨:呪いの家」)Netflixオリジナルシリーズ「呪怨:呪いの家」全世界独占配信中

今回のドラマ版でも屋根裏やリビングなど至るところで“見えてしまう”など、不気味さを放っていたあの家。なにより恐ろしいのが、足を踏み入れた者にもれなく呪いが降りかかってしまうというところだろう。しかも家から離れても、その呪いが続くからタチが悪い…!

アメリカに実在する超奇妙な幽霊屋敷

洋画からは、特段に奇妙な家が登場する『ウィンチェスターハウス アメリカで最も呪われた屋敷』(18)をピックアップしたい。1906年、精神科医エリックの元にウィンチェスター家の女当主サラの精神鑑定をしてほしいという依頼が舞い込む。娘と夫を病気で亡くした薄幸の未亡人サラの豪邸を訪ねたエリックだが、そこは365日24時間増改築を繰り返されている奇妙な屋敷で、次々と奇妙なできごとに見舞われてしまう…。

アメリカはカリフォルニア州サンノゼに実在し、幽霊屋敷とされている建物を題材としているこの作品。ウィンチェスター家は、西部開拓時代に銃器で財をなした一族で、娘と夫の相次いで失ったサラが「銃で命を失った人への贖罪として、西にむけて家を立て続けろ」という霊媒師の助言に従い、家の増築工事を行ったことから誕生した奇妙な屋敷だ。

映画では、そんな家の内部の様子が確認でき、天井にぶち当たる階段や迷路のような廊下、閉ざされた部屋などとにかく不気味。さらにそこには“なにか”がおり…。なおこの屋敷は現在、観光地となっているとのことだが、作品を観てしまったら足を運びたいとは思えないはずだ。

住む人を狂わせる…!格式高いがいろいろ出すぎるホテル

『シャイニング』のBlu-rayは発売中
『シャイニング』のBlu-rayは発売中[c]1980 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.

最後は家ではないが、名作ホラー『シャイニング』(80)をご紹介。冬の間、管理人として山の上にある誰もいないホテルに住むことになった作家とその家族に襲いかかる恐怖が描かれる本作。このオーバールック・ホテルは、最高に恐い空間のオンパレードとなっている。

たとえば、特徴的な模様のパターンをした絨毯や、双子の女の子の霊がたたずむ廊下。大量の血が流れ出てくるエレベーター、そしてホテルの外に存在する巨大な迷路など、不気味な雰囲気を漂わせた場所が多数登場する。

なかでもやはり恐いのは、237号室だ。 勝手にドアが開いたり、緑色で統一されたバスルームの浴槽には裸の老婆がいたり…。そしてこれらの異様な空間で過ごすうちに、主人公のジャックは気が狂っていってしまう。

多種多様なホラー映画があるが、”恐い空間”にフォーカスしたこれらの作品たち。まだまだ続きそうな残暑を、これらの作品とともに過ごしてみてはいかがだろうか。

文/トライワークス

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