興行復活の起爆剤に?いよいよ公開の劇場版「鬼滅の刃」に期待高まる|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
興行復活の起爆剤に?いよいよ公開の劇場版「鬼滅の刃」に期待高まる

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興行復活の起爆剤に?いよいよ公開の劇場版「鬼滅の刃」に期待高まる

社会現象化したシリーズ累計発行部数1億部突破の漫画「鬼滅の刃」を原作とする『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が、あす10月16日(金)よりいよいよ公開となる。本作は、炭売りの少年竈門炭治郎が、人喰い鬼に家族を惨殺され、唯一生き残ったものの鬼になってしまった妹の禰豆子を人間に戻すため、家族を殺した鬼を討つために旅に出るというストーリー。昨年9月末に放送終了したテレビアニメ最終話では、炭治郎とその仲間たちが、“無限列車”に乗り込むシーンで幕を閉じており、本作では無限列車を舞台に、炭治郎たちの新たなる任務を描いている。

『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が、いよいよ公開!
『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』が、いよいよ公開![c]吾峠呼世晴/集英社・アニプレックス・ufotable

新情報が解禁となるたびにTwitterトレンドをジャックするなど、その期待値の高さが表れていた本作。各劇場のチケット販売が販売開始された10月13日には、深夜0時より予約サイトにアクセスが集中し、多くのサイトがつながりにくい状態にまで陥った。

全国403館(365館+IMAX上映館38館)での上映が決まっている本作だが、加えて、ネットの話題をさらっているのは“前代未聞の上映回数”だ。 TOHOシネマズ新宿では、全12スクリーンのうち11スクリーンでの上映を予定しており、公開初日には、初回午前7時から最終回午前2時50分までの間に、なんと42回。翌17日(土)にも、午前7時20分から計41回という、まさに館をあげての驚異的な上映スケジュールが組まれている。
これにはTwitterユーザーからも「こんなに上映回数多い映画はじめて」「近隣バスの発着本数より遥かに多い」などとおどろきの声が上がっている一方で、「日本での歴代興行収入ランキングを塗り替えるのでは」「これを起爆剤に映画館の経営復活してほしい」といった、コロナ禍によって不振にあえいだ映画興行の復活を期待する声も上がっている。

【写真を見る】4週連続スクリーンアベレージ1位を記録の『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』は現在公開中
【写真を見る】4週連続スクリーンアベレージ1位を記録の『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』は現在公開中[c]暁佳奈・京都アニメーション/ヴァイオレット・エヴァーガーデン製作委員会

実際「鬼滅の刃」と同じく、熱心なファンに支えられた2作品がコロナ以降では出色の興行成績を記録、この秋の映画興行をけん引している。

9月18日より公開中の『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』は、京都アニメーションの復活作として期待されたこともあり、初週末のスクリーンアベレージは一館平均で16万4800円と好調をマーク。これは9月の公開作全体でも1位となる数字で、新作を待ち望んでいたアニメ映画ファンの支持を集めることとなった。MOVIE WALKERアプリのユーザーレビューも平均4.8点(10月15日時点)と高く、息の長い興行が展開されている。
また、同じく9月18日から公開中のクリストファー・ノーラン監督最新作『TENET テネット』は、週末興行収入が4週連続で1位を獲得し、「何度でも観たくなる作品」としてリピーターも続出。今年1月の『パラサイト 半地下の家族』(19)以来となる、興行収入20億円超えとなった洋画作品であり、現在もその勢いは続いている。

クリストファー・ノーラン監督最新作『TENET テネット』の興行収入は20億円を突破
クリストファー・ノーラン監督最新作『TENET テネット』の興行収入は20億円を突破[c] 2020 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.

長い自粛期間を乗り越え、少しずつではあるが、以前の姿を取り戻しつつある映画館。そんななかで、公開前からすでに異例の盛り上がりを見せている本作は、日本映画界が再び活気づくための一端を担ってくれそうだ。『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』は、本日いっぱいまでムビチケ前売券(オンライン)を発売中。

文/編集部

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