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高畑充希が南相馬の映画館存続に奔走…映画『浜の朝日の嘘つきどもと』公開決定

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高畑充希が南相馬の映画館存続に奔走…映画『浜の朝日の嘘つきどもと』公開決定

『ロマンスドール』(20)のタナダユキ監督によるオリジナル脚本を、自らがメガホンをとり高畑充希の主演で映画化した『浜の朝日の嘘つきどもと』が、2021年に公開されることが発表された。

高畑充希主演『浜の朝日と嘘つきどもと』2021年公開決定!
高畑充希主演『浜の朝日と嘘つきどもと』2021年公開決定![c]2021 映画「浜の朝日の嘘つきどもと」製作委員会

本作は、福島に実在する震災後の映画館を舞台に、経営が傾いた映画館を存続させようとひとりの女性が奔走する心温まるヒューマンドラマ。舞台となった福島県南相馬市にある映画館「朝日座」は、1923年(大正12年)に芝居小屋・常設活動・写真小屋「旭座」として開館。無声映画も数多く上映されるなど大衆文化の殿堂として賑わいを見せた。戦後の1952年(昭和27年)には「朝日座」へ改名し街の人々の暮らしに寄り添い続けている。

本作では、高畑が東京からやってきた主人公・茂木莉子を演じるほか、バラエティなどでも活躍の大久保佳代子が莉子の高校時代の恩師・田中茉莉子を、落語家の柳家喬太郎が朝日座の支配人・森田保造を演じる。

また本日、福島中央テレビ開局50周年記念作品として映画の後日談となる同名のドラマを放送。タナダが映画と同じく監督と脚本を手がけ、竹原ピストルと高畑がW主演。今後配信なども予定され、どちらから観ても楽しめる仕掛けとなっている。

人々の生活が大きく一変した2020年。タナダ監督は「何があっても前を向かなければいけないというのなら、せめてほんの少しだけの優しさのある映画が作れないものだろうか。そう思ってこの映画を作りました」と制作経緯を言及。「映画の灯が消えないこと、そして自分を育ててくれた小さな映画館たちがなくならないことを願って止みません」と強い想いも吐露している。

主演の高畑も「大好きなタナダさんの作品に参加出来て、大変幸せな時間でした」とタナダとの初タッグを喜びつつ「震災から10年ということや、コロナも踏まえたストーリーではありますが、どのキャラクターも愛おしく、観ていて明るく前向きな気持ちになれる作品になっています」と作品についてコメントしている。

いまの時代だからこそ、人生を豊かにしてくれる“映画”、“映画館”への愛がたっぷりとつまった本作を楽しみに待ちたい。

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