高畑充希が南相馬の映画館存続に奔走…映画『浜の朝日の嘘つきどもと』公開決定 - 2ページ目|最新の映画ニュースならMOVIE WALKER PRESS
高畑充希が南相馬の映画館存続に奔走…映画『浜の朝日の嘘つきどもと』公開決定

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高畑充希が南相馬の映画館存続に奔走…映画『浜の朝日の嘘つきどもと』公開決定

<キャスト・スタッフコメント>

●高畑充希(茂木莉子役)

「大好きなタナダさんの作品に参加出来て、大変幸せな時間でした。明るくポップではありながら、タナダさんの伝えたいメッセージがぎゅっと詰まった絶妙なバランス感覚の台本の中の世界にお邪魔できて、毎日ストレスなく、心地よい時間が流れていたように思います。これがコロナ自粛明け、私にとって一つ目のお仕事だったこともあり、撮影現場の福島では本当に色々なことに思いを巡らせていました。今となりにいる人、今近くにあるものは全て当たり前ではないんだな、という事を脳みそではなく皮膚で直接感じるような、そんな時間でした。舞台となった朝日座、という映画館もノスタルジックな空気感がそこかしこに漂っていて、現代を少し俯瞰で見ているような、カッコよさがありました。
震災から10年ということや、コロナも踏まえたストーリーではありますが、どのキャラクターも愛おしく、観ていて明るく前向きな気持ちになれる作品になっていますので、ぜひ楽しんでいただけると嬉しいです」

●タナダユキ(監督・脚本)

「映画には、人の人生が様々に映し出されますが、客席からその映画を観る人たちにも当然、それぞれに人生の模様があります。自分の力ではどうにもならないことが起こり、それに翻弄されても、私たちは生きなければならないのでしょう。何があっても前を向かなければいけないというのなら、せめてほんの少しだけの優しさのある映画が作れないものだろうか。そう思ってこの映画を作りました。映画の灯が消えないこと、そして自分を育ててくれた小さな映画館たちがなくならないことを願って止みません」

●藤原努(プロデューサー)

「映画館に行って映画を見ようという意思のある人が、今国民の何%ぐらいいるのか分かりませんが、この映画は、ただただ映画が好きで映画館でそれを見る楽しみがなくては生きられない、そんな人たちの物語です。タナダユキ監督、高畑充希、そして福島・南相馬で100年近い歴史を持つ朝日座という映画館を中心に、その世界でもがき苦しみながらも生きようとする阿呆らしくも健気なお話が展開します。映画制作の当事者である自分も泣いてしまいました。是非劇場でご覧いただけたらと思います」

文/富塚沙羅

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