新シーズンが待てない！「ストレンジャー・シングス」で飛躍した子役たちの出演作をチェック
1980年代を舞台に、少年たちと超能力を持つ不思議な少女が異世界のモンスターと戦いながら成長していく姿を描き、抜群の人気を博しているNetflixオリジナルドラマシリーズ「ストレンジャー・シングス 未知の世界」。現在、シーズン3までリリースされており、続くシーズン4は新型コロナウイルスの影響で一時撮影が中断されていたが、9月下旬に再開。配信はもう少し先となるが、それまでの間にチェックしておきたいキャストたちの出演作をご紹介！
ノア・シュナップの主演作が立て続けに公開！
「ストレンジャー・シングス」の序盤で突如姿を消し、物語が動きだすきっかけを作ったウィル役のノア・シュナップ。彼の主演作が立て続けに公開を迎えている。11月20日に公開された『エイブのキッチンストーリー』は、シュナップにとって初となる映画主演作で、複雑な家族の問題に悩む少年が、好きなことを通して成長する姿を描く人間ドラマだ。
イスラエル系の母とパレスチナ系の父を持ち、文化や宗教における家族間対立に頭を悩ます少年エイブ。料理が唯一の心の拠りどころである彼は、ある日、世界各国の食文化を組み合わせたフュージョン料理を作るブラジル人シェフのチコと出会い、自分にしか作れない料理を作ろうと模索していく。
大人たちのエゴによって、心を傷つけられる子どもの複雑な心境を感情豊かに表現しているシュナップ。悩みながらもそれでも家族の絆を取り戻そうとする健気な姿や、愛らしい表情に心をつかまれてしまうことだろう。
27日より公開された『アーニャは、きっと来る』は、スティーヴン・スピルバーグによって映画化もされた「戦火の馬」の著者マイケル・モーパーゴの児童文学を映画化し、ナチスによって占領された第二次世界大戦中のフランスを舞台に、ユダヤ人救出作戦を描いた歴史ドラマだ。シュナップは、その地に暮らす羊飼いの少年ジョーを演じている。
1942年、ピレネー山脈の麓の小さな村で羊飼いとして生活するジョーは、ユダヤ人の男性ベンジャミンと出会い、ユダヤ人の子どもをスペインに逃がそうとする彼の計画を手伝うことに。その一方で、個人的な悲しみの感情を共有したことからドイツ軍の下士官とも親しくなっていた…。
戦争という厳しい時代を生き、様々な人々の思いに触れていくことになる難役でありながら、シリアスな表情で物語に深みを与えているシュナップ。「ストレンジャー・シングス」でも陰と陽の表情を巧みに使い分けていた彼の演技力が、存分に発揮されている。シュナップはこれら2作品のほか、Netflixで10月から配信された「ヒュービーのハロウィーン」にも出演しており、順調に活躍の場を増やしている。
子役たちのイメージを裏切る姿に注目！
シュナップ以外の子役たちの作品もチェックしていきたい。姿を消したウィルを見つけ出そうと、率先して動いていた美少年マイクを演じていたのがフィン・ヴォルフハルトだ。彼は「IT／イット」シリーズや、声優を務めた『アダムスファミリー』(19)、さらに『ゴーストバスターズ／アフターライフ』が2021年に公開を控えるなど、子役たちの中で最もブレイクしたといっても過言ではない活躍を見せている。
そんな彼の出演作『ザ・ターニング』のBlu-ray&DVDが、12月23日(水)にリリースされる。本作は、これまで3度も映画化されているヘンリー・ジェイムズの怪談小説「ねじの回転」を近代的にアレンジしたホラーで、主人公の女性が精神的に追い込まれていく緊迫感や、お屋敷独特の恐怖描写が盛り込まれている。
アメリカ田舎のそびえ立つ一軒の屋敷に住み込みの家庭教師として雇われたケイトは、両親と死別した幼い兄妹の面倒を見ることに。しかし、二人の近寄りがたい奇妙な雰囲気や次々と巻き起こる怪奇現象によって精神を追い詰められていく…。ヴォルフハルトは、ケイトに対して不穏な言動を繰り返す兄マイルズ役で出演。深い闇を感じさせる眼差しや暗い影を落としたたたずまいは、これまでの快活なイメージを裏切っており新鮮に思えるはずだ。
また、「ストレンジャー・シングス」ではマイクと恋仲になる超能力を持つ少女イレブンを演じたミリー・ボビー・ブラウンは、主演を務めたNetflixオリジナル作品「エノーラ・ホームズの事件簿」が配信中。シャーロック・ホームズの妹であるエノーラが、母の失踪の謎を追うなかで様々な事件に巻き込まれていく。製作にも名を連ねているブラウンは、意思と機知を持ちあわせ、自由に強く生きる女性像を軽やかに体現。社会問題にも積極的に意見を発信してきたブラウンらしいメッセージが詰まったエンパワーメントな作品になっている。
クリエイターや大人キャラクターも注目作が待機中
子役に負けじと大人たちも注目作が続々と登場。12月4日(金)から公開される『ベター・ウォッチ・アウト クリスマスの侵略者』には、「ストレンジャー・シングス」シーズン2から登場する不良高校生ビリーを演じたデイカー・モンゴメリーが出演している。
本作は、クリスマスに留守番をすることになった12歳の少年とベビーシッターが、自宅に訪れた不審者と戦慄の時間を過ごすことになる物語。ホラー版『ホーム・アローン』とも称される本作で、見るからにチャラそうなファッションに身を包んでいるモンゴメリーだが、彼の正体とは？ビリー役にも通じるような軽薄でイケイケな姿を確認したい。
また、「ストレンジャー・シングス」製作総指揮のショーン・レヴィが監督を務める『フリー・ガイ』も2021年公開予定。この作品には、シーズン1では嫌味な高校生だったが、シーズンを重ねていくうちに子どもたちのお守りと化していったスティーブ役のジョー・キーリーも出演しており、ドラマのファンなら見逃し厳禁だ。
さらに、ホッパー署長を演じたデヴィッド・ハーバーが出演する『ブラック・ウィドウ』(2021年4月29日公開)など、「ストレンジャー・シングス」に関連する人物たちの作品が多数待機中。改めてその影響力の大きさを感じながら、新シーズンが観られる日を心待ちにしたい。
文/サンクレイオ翼
発売日：12月23日(水)
価格：4,527円+税
発売・販売元：NBCユニバーサル・エンターテイメント
