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ピクサー最新作『ソウルフル・ワールド』監督が明かす、“感動作”を生む秘密とは

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ピクサー最新作『ソウルフル・ワールド』監督が明かす、“感動作”を生む秘密とは

ディズニー&ピクサーの最新作『ソウルフル・ワールド』が、12月25日(金)よりディズニー公式動画配信サービスDisney+(ディズニープラス)にて配信がスタートする。このたび本作でメガホンをとったピート・ドクター監督が、ユニークでイマジネーションあふれる世界を舞台にしたピクサー流の感動作を生みだすための秘密を明かした。

ピート・ドクター監督が23年の歳月をかけて作りあげた『ソウルフル・ワールド』
ピート・ドクター監督が23年の歳月をかけて作りあげた『ソウルフル・ワールド』『ソウルフル・ワールド』12月25日(金)ディズニープラスで配信開始[c] 2020 Disney/Pixar.

生まれる前の魂“ソウル”の世界を描く本作。ニューヨークでジャズ・ミュージシャンを夢見る音楽教師ジョーは、あるときマンホールに落下。地上に生まれる前のソウルたちが「どんな自分になるか」を決める世界に迷い込んでしまう。そこでジョーが出会ったのは、“人間に生まれたくない”と何百年もソウルの世界に留まる“22番”。夢を叶えるために人生を取り戻したいジョーは、22番とともに冒険を繰り広げることに。

ピクサーの最初の長編『トイ・ストーリー』はスタッフ陣の“おもちゃで遊んだ経験”が反映された
ピクサーの最初の長編『トイ・ストーリー』はスタッフ陣の“おもちゃで遊んだ経験”が反映された『トイ・ストーリー』ディズニープラスで配信中[c] 2020 Disney/Pixar

トイ・ストーリー』(95)で原案とアニメーター監督を務めたドクター監督は、『カールじいさんの空飛ぶ家』(09)では愛する妻と結婚した経験を、『インサイド・ヘッド』(15)では思春期を迎えた娘に悩む経験をもとにして物語を紡ぐなど、自身が人生の節目で直面した出来事を描くことで、観客の共感を呼び起こしてきた。そして本作では、生まれたばかりの子どもと対面したときに感じた“人間の個性はいつ生まれるの?”という疑問を抱いたことが着想のきっかけになったのだとか。

【写真を見る】思春期の娘に悩む経験をもとに、“頭の中の世界”描いた『インサイド・ヘッド』
【写真を見る】思春期の娘に悩む経験をもとに、“頭の中の世界”描いた『インサイド・ヘッド』『インサイド・ヘッド』ディズニープラスで配信中[c] 2020 Disney/Pixar

「同じ環境で育つのに、子どもたちはどうして性格が違うのか、興味が湧いて実際に生まれる前の“どんな自分になるか”を決める世界を作ったんだ。誰もが一度は抱いたことのある感情だと思うから共感してくれるといいな」と語るドクター監督。ピクサーを代表する感動作を次々と生みだし、昨年ピクサーのチーフ・クリエイティブ・オフィサーにも就任した彼が23年もの歳月をかけて作りあげた世界には、どんな感動が待っているのだろうか。配信開始を楽しみに待ちたい。

文/久保田和馬

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