『ウォーキング・デッド』シーズン10後半の見逃せないポイントはココ！

クリスマス・イヴ直前の12月23日(水)に『ウォーキング・デッド』シーズン10の第9話から第16話のDVDレンタルがスタート。ついに長く続いた"囁く者"たちとの戦いがクライマックスを迎える！そこで山場を迎える後半戦のポイントを紹介していこう。

ついに囁く者との戦いに決着がつく！

思えば長い戦いだった。 "囁く者"が初めて登場したのはシーズン9の第6話。それからずっと続いてきた彼らとの戦いが、やっとこのシーズンの最後に結末を迎える。しかも、2人の女傑、囁く者アルファとキャロルの戦いの結末は、ある意味で意外性に満ちている。それを見届けないわけにはいかない。

大軍勢の戦闘シーンが、あの名作を思い出させる

第11話、夜の闇の中で繰り広げられる両陣営の戦闘が思い出させるのは、名作TVシリーズ『ゲーム・オブ・スローンズ』最終章の第3話「長き夜」。おそらくこの夜の暗さは『ウォーキング・デッド』史上最暗黒。また、双方の戦術が詳細に描かれるところは映画『ロード・オブ・ザ・リング』の戦闘シーンも思い起こさせ、ユージーンがアカペラで歌う場面は『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』のピピンが歌うシーンのよう。もっとも、ユージーンが歌うのは彼が好きなヘビメタ・バンド、アイアン・メイデンの「When the Wild Wind Blows」だったりするのだが。

ずっと謎だった2つの疑問に、ついに答えが出る

シーズン10後半で2つの謎が解明されるが、謎が提示されてから答が出るまでの長さは、きっと『ウォーキング・デッド』史上最長。2つともこのシーズン第2話で謎が提示され、その答えが、1つは第12話で、もう1つは第13話でやっと明らかになる。それはニーガンの脱獄の真相と、"囁く者"ベータの正体。どちらも何度かチラチラとヒントが出ていたが、やっと判明して「そうだったのか！」と納得。

やっぱり泣ける！胸を打つ感動のドラマがあちこちに

　いろいろあっても『ウォーキング・デッド』の真髄は、やはり感動の人間ドラマにあり。第10話で描かれる、"囁く者"アルファの娘リディアへの歪んだ愛の深さには、このための名女優サマンサ・モートンの起用だったかと納得。また、若い女性である"囁く者"ガンマの本当の気持ちと、それゆえの行動には目頭が熱くなる。幼いジュディスが、初めて人間の死を実感するエピソードも胸を打つ。そして、キャロルの後悔と恐れも切なすぎる！

ミショーンが卒業し、マギーが帰ってくる！

すでに報じられている通り、ミショーンはこの後半で卒業するが、その卒業の仕方が、リックが主人公の映画版に繋がりそうなのでぜひ注目。その一方で、人気キャラクターの復帰もある。なんと、シーズン9の途中でコミュニティを去ったマギーが、最終話で帰ってくる！なぜ帰ってきたのかは見てのお楽しみ。この懐かしい顔も見逃せない。

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このシーズン10には、ボーナスエピソード6話が追加されるのは既報の通り。すでに撮影がスタートし、日本では3月1日(月)に放送が決定した。その前にシーズン10をじっくり味わっておこう。

文/平沢薫